今年もSchneeberg(シュネーベルク)に行った(2017年)

10月終わりは不安定な陽気で、雨や曇り、強風警報までも出ました。

それ以前は秋晴れの素晴らしい青空が毎日見られましたが、11月に入り、冬の訪れを感じます。

 

さて、その素晴らしくいい天気だった10月15日にSchneeberg(シュネーベルク)に行って来ました。

去年は8月6日にこのSchneebergに行きましたが、その時よりも今年の方がかなり暖かったです。

 

 

Schneeberg (シュネーベルク)はオーストリアアルプスの一角で標高2076m、Niederösterreichの最高峰です。

Schneebergは日本語では"雪山"なんて直訳になり、ウィーン中心部から直線距離で60km弱南に位置しています。

地元ではこの辺を南アルプスとかWiener Alpenなどと呼ばれています。

ここはウィーンの森南方面に行くと5月始め頃まで雪が残っていて白くなっている姿が遠くに見られますし、ウィーンの街からでも場所によってはSchneebergが眺められます。ここは地元で有名なハイキングコースでもあり、アプト式の登山鉄道が通っていて楽しく快適に上まで上って行くことができます。

 


 

今回は子供同士が仲がいい家族ぐるみで付き合いのあるそのお父さんの誕生日のイヴェントということで、彼の知り合いを周辺を含めた20人以上の団体でSchneebergに上りました。

Schneebergの麓の駅であるPuchberg am Schneebergで待ち合わせをしました。

この日は朝から最高の天気で、このSchneeberg界隈も雲一つない青空でした。

左上の写真でずっと奥に見えているのがSchneebergです。

右上の写真は途中駅からのSchneebergを眺めています。

 

左上はお馴染みSchneebergに登るSalamanderbahn(サラマンダーバーン)です。実際にこの地域に生息しているサラマンダーに由来しています。

このSchneebergbahnはこのSalamanderbahnと時間によってはレトロな蒸気機関車が走ります。この登山鉄道は以前オーストリア国鉄の運営でしたが現在ではNÖVOG (Niederösterreichische Verkehrsorganisationsgesellschaft m.b.H.)が運営しています。

アプト式ですから線路の間には歯車が食い込む別のレールがあります。

 

 

 

<Schneebergbahn>

 

19世紀後半になると山岳地域に行くことがひとつの流行りとなりました。このSchneebergの一番最初の山小屋は年間で1万人を超える訪問者数となり、ここに鉄道を建設しようという考えは現実的になって行きました。この鉄道の最初のプランは1872年で、1885年には技術者TauberがWr.NeustadtからPuchberg am Schneebergまでのライセンスを取得しています。1895年12月にはPuchberg駅の工事が始まり、1897年6月1日にはBaumgartnerまで開通し、同じ年の9月25日にはHochschneebergまで開通しています。1902年6月18日には皇帝フランツ・ヨーゼフ1世がここを訪れています。1937年には前述したようにオーストリア国鉄 (ÖBB)の管轄となりますが、1997年からÖBBとNÖVOG (Niederösterreichische Verkehrsorganisationsgesellschaft m.b.H.)のパートナー運営となりましたが、2012年からは100%NÖVOGに所属することとなりました。

Wr.Neustadt~Puchberg am Schneebergは28,205km、1435mmの線路幅、

Puchberg am Schneeberg~Hochschneebergまでは9,805km、1000mmの線路幅です。

Pcuberg駅 の標高は577m、頂上駅Hochschneebergの標高は1.796mですから結構な高低差がありますね。

 

 

 


 

山頂駅Hoch Schneebergに着くと、風がほとんどない半袖でも気持ちのいい空気で、前回の8月初旬よりも遥かに暖かく感じられました。

ここからずっと奥まで手軽にハイキングを楽しむことができます。

山頂周辺はかなり広い草原地帯ですから、のんびり歩く人や寝転がっている人など様々で、とにかく気持ちいいの一言です。

左上の写真の奥に見えているのはこのHoch Scheebergのシンボル的なエリザベート教会です。

下からも雪が少し積もっているのが確認できましたが、私達がここに来る2週間前は天気が悪く、視界はゼロ、雪も降ったことをその時にここに登った知り合いから話を聞いていました。

 


 

左上の写真は印象的は十字架が見られますが、Waxriegelです。

山頂駅から徒歩20分ぐらいで行けるちょっとした山の頂上で、標高1.888mのSchneebergに属します。

ここに映っているのはこの時のメンバーで、十字架の右に座っているオレンジのシャツを着ている人がこの日の主役です。

風もなく、ここからの眺めは最高でした。

この後、近くの山小屋レストランで乾杯をして誕生日セレモニーがありました。

 


 

所々には雪が残っていたので、数人で雪合戦をして盛り上がりました。

今年の夏以降で初めて触った雪でした。

この日は絶好のSchneeberg日和となりました。

 

さて・・・

Schneebergbahnは帰りの電車を決めて予約することが重要です。

混んでいない時は飛び込みでも問題ないですが、シーズン中の天気がいい時はかなり混雑します。

登山電車は立ち席が禁止なので座席数が限られているわけです。

そのため、頂上駅に着いたら散策を楽しむ前に帰りの電車の予約をしましょう。

上りの時も座席がいっぱいになったら乗車できませんから、時間的余裕をもってここに来ることをお勧めします。

ウィーン滞在に余裕があって、天気がいい時には1日使って来る価値は十分にありますよ。

 

最後にこの日のHoch Schneebergからの眺めです。

 

 

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