ウィーンによく見られるこの時期の花 184(シェーンブルン宮殿のフジのアーチ 2017年)

前回シェーンブルン宮殿のアカバナサンザシについて書きました。

シェーンブルン宮殿のマリア・テレジアイエローと青空、そしてこの濃いピンク色はとても印象的で、年間を通してこの時期だけしか見られません。

そのアカバナサンザシと同様に、やはり毎年話題にしているこの花も話題にしたくなります。

 


 

それはシェーンブルン宮殿のフジのアーチです。

フジはドイツ語で、Blauregen(ブラウレーゲン)とか、Glyzinie(グリツィーニエ)、学名ではWisteria sinensis

もしくはWisteria floribundaで、マメ科のフジ属、つる性の落葉樹です。

 

原産は東アジア(中国)ですが、 Wisteria floribundaは日本固有のものだそうです。

開花時期は4月終わり~5月で、ぶどうのようにぶら下がっていて、紫や明るい紫、ちょっと青っぽい紫色です。

長さは20cm~80cmぐらいで、高さは10mを超えるものもあります。

 

左上の写真は2017年5月2日 11:20頃、右上は2017年4月21日 10:00頃に撮影したものです。

場所は同じシェーンブルン宮殿のフジのアーチです。

 

 

こちらは2017年5月3日 8:30頃の撮影です。

ここは早い時間に来ないと誰もいないこのフジのアーチの写真を撮るのは困難です。

この場所はシェーンブルン宮殿を正面から見て、右側に位置する所で、庭園に行く時の通り道になっています。

そのため庭園に向かう人、庭園から帰って来る人が途切れることなくここで写真を撮っています。

 

 

こちらは2017年4月21日 9:50頃に撮影しました。

フジ属はとても強く、木のようになっていきます。

また1年に2回咲きます。最初は今頃、2回目は7~8月です。

 

観賞用としてこちらではとても人気があり、垣根や壁、このシェーンブルン宮殿のようにアーチ状などにしているのをよく見かけます。

 

おもしろいことに右巻きで伸びるものと左巻きで伸びるものとがあります。

Wisteria sinensisは左巻き、Wisteria floribundaは右巻きです。

右巻きのWisteris floribunda は Japanische Blauregenと呼ばれています。

 

 

 

 

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