"クリスマス"という習慣について

世界の多くの人々がクリスマスを祝います。宗教的には復活祭が一番重要ですが、生活の中では年間を通してクリスマスが一番重要です。ドイツ語でクリスマスはWeihnachten (ヴァイナハテン)と呼ばれています。ウィーンでは今年11月11日より多くのクリスマス市がオープンし、アドヴェントの第1日曜日の週末よりイルミネーションも灯され始めて街中はクリスマス一色という雰囲気です。クリスマスまでの時間がより長く楽しめるのは経済的にもいいことです。

さて、このクリスマスは昔から現在のように祝われていたのでしょうか?

 

 

以前キリスト教の成り立ちについて書きましたが、313年にキリスト教を公認したコンスタンティヌス帝の時代、おそらく325年のニケーアの公会議で、もしくは336年12月25日にローマ帝国でキリスト降誕祭が行われているのはほぼ確実とされていることもあり・・・あるいは354年とも?・・・いずれにしても325年~354年にイエスの生まれた日が12月25日に定められたようです。

 

聖書の中にはイエスがいつ生まれたかというハッキリした記述はありません。

当時ローマ帝国は多神教で、キリスト教はそのひとつであったわけです。

キリスト教は様々な異教に出会い、その祝祭日をキリストの誕生日にせざるおえなかったわけです。

 

言い方を変えれば、当時ローマ帝国で普及していた太陽神側にもいい顔をし、自ら認めたキリスト教側にもいい顔をして・・・というように帝国をまとめるための苦肉の政策のようにも見えます。

 

 

 

以下3つの大きなお祭りがクリスマスのベースとなっています。

 

 

①その多神教の中での太陽神ミュトラスを信仰するミトラ教はとても重要で、

 太陽神の誕生を祝う冬至祭が12月25日であったこと。

 

 

②農耕の神サトゥルヌスを崇め、豊穣を祈願するお祭りのサトゥルナーリア祭、

 これは紀元前217年頃からあったとされています。

 

 

③北欧のユールの祭りからも影響を受けています。

   北欧においてもケルト、ゲルマンが信仰していた神々やその風習が取り入れられ、

   収穫の感謝と太陽の復活を祝う冬至のお祭りがありました。

 

 

当時のこれらの色々な習慣が時代と共に変化して現在私達の時代のクリスマスになっているわけです。

 

 

 

 

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