空のはしご (Himmelsleiter)

以前このコーナーでも話題にしたNaturpark Hochmoor Schrems (自然公園 ホッホモーアシュレムス)はうちのお気に入りのスポットでウィーン周辺では見ることができない自然の湿地帯です。

NiederösterreichのWaldviertelの一角でチェコとの国境に近い所に位置しています。

Moorは湿地帯、湿原という意味で、Schremsは街の名前です。ここはオーストリア最大の300haの泥炭の湿地帯です。

このハイキングコースの一角に地元で有名な"Himmelsleiter"(ヒンメルスライター)があります。

 

 

こちらがHimmelsleiter(ヒンメルスライター)です。

ドイツ語でHimmel は空、Leiterははしごという意味がありますから"空のはしご"なんていう意味になります。

この場所はUnterwasserreichからハイキングコースになっている湿地帯へ1km程入った見通しがいいちょっとした広場に作られています。

この憩いの場所ははかなり広いわけですが周りは針葉樹林に囲まれているので、実際にこのはしごはこの場所に歩いて来るまで遠くからは全く見ることができません。

 

印象的な形をしていて階段で上って行けるようになっています。

高い所が苦手な方には恐怖心さえ植えつけます。

 

このHimmelsleiterは2002年に建築家Manfred Rapfによって作られました。

これには58本のトウヒの木が使用され、高さ20m、長さ33m、階段の段数は108段となっています。

一番上の部分は端から端まであるけるようになっている展望テラスです。

 

 

 

 

上の写真はHimmelsleiterの展望テラスから見られるこの辺りの景色です。

写真には隙間のように細長い池が見えますが、ここでTorf・・・トルフ(泥炭)が実際に取られていました。

この地域は1年間で1mmという割合で現在でも堆積しています。

Torf(泥炭)とは湿原植物が生育する湿原地帯に、分解不完全な植物遺体の堆積物で、ピートとも言われます。

湿った泥のように見え、可燃性があるので燃料として使われます。

 

このHimmelsleiterに上るとこの湿地帯の雰囲気を見渡すことができます。

私はここに来たら必ずここに上ります。

 

 

 

 

 

 

 

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