ウィーンによく見られるこの時期の花 162 (ネムノキ)

今年の夏は去年と比べると猛暑日が少なく、35℃を超えた日はたった一度ありました。暑い日が何日も続いた後は天気が崩れて曇りや雨が降る日が数日続く・・・そんな繰り返しのような気がします。こちらの気候は梅雨がないとはいえ、日差しは日本よりも強いので20℃そこそこでも直射日光の下にいるとかなり暑く感じます。

さて、今日はこの時期よく見られる花を話題にします。

 

こちらはドイツ語でSeidenbaum(ザイデンバウム),

学名ではAlbizia julibrissin、日本ではネムノキです。

 

マメ科でネムノキ属の落葉高木です。

 

ヨーロッパには18世紀に、フィレンツェ出身のAlbizziによってもたらされましたので、彼の名が学名になっています。日本では本州から沖縄にかけて見られるそうで、

四国、九州などで自生しているのもあります。

またイランから東中国にかけても広く分布しています。

 
ネムノキ属は熱帯地域に150種類ほど分布しているそうですが、特にこのネムノキは耐寒性があり、温帯地域でも広く栽培され、-15℃ぐらいまで大丈夫だそうです。

高さは6m~10mぐらいになりま、芽吹くのは比較的遅いですが、他の木と比べると成長は速いです。

 

幹はほぼ真っすぐですが、そこから上はかなりランダムに枝分かれして個性あるシルエットになります。そのため葉の部分は広がっているのもあれば狭いものもあります。

日当たりのいい所に多く植えられています。

 

右の写真では花がオレンジっぽく見えますが、この日はいい天気で暑い日でしたので太陽光線の関係でしょうか。

実際にはもっとピンク色をしています。

花自体はそんなに大きくはないですが、たくさんの花が咲いているため遠くからでもよく目立ちます。

 

 

開花時期は6月~8月で、薄い紅色の花が枝先に10数個集まって咲きます。長く伸びた糸状のものは雄しべです。

桃のような甘い香りがします。

 

葉は20cm~30cmとかなり長く、オジギソウの葉によく似ています。オジギソウは触ると葉を閉じますが、ネムノキは夜になると自ら葉を閉じます。そこからネムノキと言われています。

花が咲いた後には7cm~12cmぐらいの豆果をつけます。

 

こちらでは観賞用としてよく植えられています。

写真は2016年8月2日 16:45頃、ヒルシュシュテッテン花壇庭園で撮影しました。

 

春のヒルシュシュテッテン花壇庭園またヒルシュシュテッテンの花壇庭園に行ったではいくつかの写真を掲載していますので興味ある方は御覧下さい。

 

 

 

 

 

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