ウィーンの王宮はハプスブルグ家の居城であり、神聖ローマ帝国の皇帝の居城でもあったわけで、様々な増改築が繰り返された結果、色々な建築様式から成り立っていて、しかも一度も完成しませんでした。
その王宮の一番古い部分であるスイス宮にウィーン少年合唱団のミサが聞ける王宮礼拝堂がありますが、その王宮礼拝堂に入る途中の空間に"Idee Europa" というちょっとした博物館があります。
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このIdee Europaはウィーン会議をテーマにした特別展示です。
今年2015年はウィーン会議からちょうど200周年の年にあたります。
この小さな博物館に行くにはスイス宮の中庭から王宮礼拝堂への階段を上がってそのまま中に入ります。
中に入るとすぐ左側に礼拝堂に通じる入口がありますが、そこではなく正面奥にある入口から入ります。
ここはウィーン少年合唱団のミサが行われる時にKirchenschiffという一階席のチケットを持っている人が入る入口です。
ウィーン会議は1814年9月18日~1815年6月9日までの9ヶ月近くも文字通りウィーンで開かれた会議です。
オーストリア皇帝フランツ1世、メッテルニヒ、プロイセン国王ヴィルヘルム3世、ロシア皇帝のアレクサンドル1世などの豪華メンバーで、ヨーロッパの都市諸国が200も参加し、中でもオーストリア、プロイセン、イギリス、ロシア、フランス、ヴァチカンが主導権を握り、ナポレオン失脚後のヨーロッパに秩序を与える目的で開かれました。
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この中に入ると小さな空間にウィーン会議時代の貴重な資料がたくさん展示されています。
それぞれのガラスケースにはウィーン会議まで、ハプスブルグ家、サロンと舞踏会、
ベートーヴェン、軍などのテーマに分かれています。
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ベートーヴェンの肖像画、オペラ「フィデリオ」の楽譜、テアター・アン・デア・ウィーンの劇場内の様子やハプスブルグ家のフランツ2世/1世の肖像画などが見られます。
普段は見ることができない貴重な資料が多く展示されていて、しかも入場は無料です。
10月31日までの展示で、月~土の10:00~17:00までです。
時間がある方は是非足を運んでみて下さい。