アンドロメダ噴水

ウィーンは外から見ていたら全く見ることができない美しい中庭空間が至る所にあります。

そんな中庭空間には以前にもここで紹介したローマ時代の壁の名残りのような歴史的にとても重要なものがあったりして、ウィーンは奥が深い街だな~とつくづく思っていますが、

今日はそのような物をひとつテーマにしてみます。

 

そんな中庭空間にあるこちらはANDOROMEDA BRUNNEN

  (アンドロメダ噴水)で、ギリシャ神話の一部です。

 

アンドロメダはエチオピア王ケフェウスとその妻カシオペアの

間に生まれた大変美しい娘です。

 

カシオペアは、"娘アンドロメダは海の妖精ネレイス(50人とも100人とも言われる)より美しい" といったことから海の神ポセイドンの怒りに触れます。

 

ポセイドンは大きな怪獣を送り込んで、連日津波を引き起こし人々に被害を与えました。

 

神託は、王女アンドロメダを怪獣の生贄にするしか解決方法はないということで、アンドロメダが生贄にされることとなり、アンドロメダは海岸から離れた岩に鎖で繋がれました。

 

そこにペルセウスが登場し、"王女を自分の妻に"ということで、空中を駆け巡って剣を

振るい怪獣を倒し、鎖に繋がれた王女を助けるわけです。

 

ペルセウスは、神ゼウス(ユピテル)とアルゴス王アクリシウスの娘ダナエとの間から生まれた英雄です。

 

 

岩の鎖に繋がれたアンドロメダと彼女を襲おうとしている怪獣が

見えますね。空には英雄である

ペルセウスが登場しています。

 

このアンドロメダ噴水はウィーン生まれの有名な彫刻家

Georg Raphael Donner

(ゲオルグ・ ラファエル・ドンナー       1693~1741)

によって1740/1741年に製作されました。

ラファエル・ドンナーは大工の息子で、金細工を学びましたが、14歳からイタリアの彫刻家ジョバンニ・ジュリアーニの下で彫刻を学び、大きな影響を受けました。

鉛製作の技術を身につけて素晴らしい作品を数多く残しています。

 

 

このアンドロメダ噴水はウィーン旧市街にある旧市庁舎の中庭で見ることができます。

 

 

 

 

 

 

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