シェーンブルン宮殿のローマの廃墟

シェーンブルン宮殿に行けば、真っ先に宮殿内部を見学しますが、地元の人達は

小学校の頃に行ったっきり・・・とか一度も入ったことがない、なんて方も多いんですね。

そんな地元の方々はシェーンブルン宮殿の庭園にはよく行くようです。

ここの庭園はゆったりとしていて、豊かな緑が広がっています。

有名なグロリエッテからの眺めや動物園などと余裕で1日過ごすことができます。

 

さて、その庭園内には色々な物がありますが、以前このシェーンブルン宮殿の名前の由来となっているSchönner Brunnen(美しい泉)を紹介しましたが、今日はその近くにある

別の物を少し紹介します。

 

それは"ローマの廃墟"です。

このかなりスケールが大きな廃墟は、

Johann Ferdinand-  Hetzendorf von

Hohenbergによって

1778年に作られた人口的なローマの廃墟です。

この廃墟は、

Giovanni Battista Piranesi(1720-1778・・・イタリアの画家、建築家))が表現したローマにある

ウェスパシアヌスとティトゥス神殿がベースになっていて、最初はカルタゴの廃墟と呼ばれていました。

 

2003年にここの修復作業があった時に、当時描かれた水彩画や、石の上に少し残っていた色から判断し、当時の色と同様の色になりました。

力強い正面アーチ部分と左右のウィングから成り立っています。

長さ35,4m、奥行き20,35m、高さ15,75mという結構大きな廃墟です。

柱はコリント式の装飾が見られます。

正面アーチの下のちょっと高くなっている場所にはヘラクレスが描写され、手前の人口的な島にはモルダウ川とエルベ川を象徴する像があります。

18世紀半ば以降はこのような人口的な廃墟は非常に好まれました。

 

古代ローマ帝国に憧れた皇帝の夢か、古典や古代への憧れか、または南国への憧れかもしれません。

 

これを作るのに老朽化した宮殿の石材を使ったと言われて

います。

 

結構印象的なこのローマの廃墟は、グロリエッテを正面に見て

左の方にあります。シェーンブルン宮殿の庭園を訪れたら見ておきたい場所です。


 


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