ウィーンのシュテファン大聖堂は街の真ん中に立っているので、観光の皆様だけでなく、
このウィーンの地元の人にとっても重要な意味を持っています。
1147年から歴史を見続けて来ています。
そのため、シュテファン大聖堂だけでもしっかり見たら、大変時間がかかります。
今までもシュテファン大聖堂の有名な説教壇、当時のステンドグラス、記念プレート、
涙を流す聖母マリア、プンメリン、ローマ時代の墓石、モーツァルト最後のお別れの場所、
祝福と幸運を授かるコロマニ石などとシュテファン大聖堂を話題にしていますが、
今日は普通の人が気づかないちょっとしたシュテファン大聖堂の宝物館です。
シュテファン大聖堂の宝物館は"DOM SCHATZ" (ドームシャッツ)と言われ、入口が全く
目立たない所にあるわりには、内容は中々おもしろいです。
DOM SCHATZは2012年から再びオープンしています。
再びと言うのは、第2次世界大戦で屋根が焼け落ちる被害を受けたシュテファン大聖堂は
その後地元の力で急いで修復され、1948年にはすでにミサを行うことができました。
そして1952年4月26日に新たにオープニングがあったわけですが、2012年と言えばそこから60年後ということになります。
つまり60年後に再びこの大聖堂の宝物が一般公開されるようになったわけです。
このDOMSCHATZの入り口は灯台下暗しで、西側正面入り口から入り、通常はすぐ右側に
行くようになっていますが、そのまま大聖堂内に入ってしまったら永久に見つかりません。
正面入口から右側に行って、大聖堂内に入る手前にちょっとした案内板が立っていて、
そのすぐ右横にエレベーターがありそれに乗って上に行きます。
エレベーターを降りると、係りが座っている窓口があり、そこでここの入場料を払います。
現時点では大人4ユーロです。
外から見た異教徒の塔の右側の塔が入口というわけです。
そこからこのシュテファン大聖堂の歴史的な様々な物が展示されている空間が始まります。
聖遺物、宗教的な衣装、宗教画、聖体顕示台など歴史的貴重な物がかなり多くあります。
同時に所々に見られるシュテファン大聖堂の歴史的建築も興味深いものがあります。
途中に螺旋階段もあって、いくつかの空間に分かれています。
実際には大聖堂の西側2階部分がDOMSCHATZとして利用されているため、下段右に見られる写真のように、大聖堂内部を上から見ることができます。
この写真の手前に見えているのはパイプオルガンのパイプです。
DOMSCHATZは南側の異教徒の塔から始まって、最後は反対側にある北側の異教徒の塔の
螺旋階段で降りてきます。
DOMSCHATZは結構おもしろいですから御覧になってはいかがでしょうか?