日本でも知られているRedBull (レッドブル)はここオーストリアの大企業でトップを走っているエネルギードリンクです。
そのRedBullとはは別物でこのオーストリアで地元に支えられている爽やかなジュースがあります。
それは"Almdudler" (アルムドゥドラー)という飲み物です。
ウィーンの国立オペラ座正面からリンク道路を挟んだ反対側の所に路面電車や路線バスが止まる停留所があり、毎日多くの人が利用しています。その停留所は以前IKEAまでの送迎バスが出ていたので、旅行業界では"IKEAバス停"などと呼ばれていて、IKEAバスがなくなったにもかかわらず今でも多くの人に使われている名称です。
その停留所の一角は時としてものすごい混雑をすることがあります。それはウィーンに来た観光客の方がアウトレットで有名なParndorf(パルンドルフ)行の送迎バスを待っているからです。私もこの場所は頻繁に大型観光バスで乗り入れする所で、場所的に分かり易いのでここで観光が終了となることがよくあるからです。
そこに団体ツアーの皆さんとバスで入ると、パルンドルフ行のバスを待っている多くの人が自分のバスだと思って乗車してこようとします。「これはグループの皆さんのバスだからパルンドルフ行のバスではありませんよ」とよく言っています。パルンドルフはウィーンから結構遠いブルゲンラントにありますが、うちも年間を通して数回ぐらいは出かけます。
ヨーロッパは自転車文化と並んで車文化も地元の色を感じます。ウィーンはなるべく車に乗らないように・・・ということからカーシェアリングやレンタサイクルなども活発ですが、やはり街中の路駐状態を一目見れば自動車も生活の一部であり、ひとつの文化であることがわかります。ウィーン市内に住んでいれば車は必要ではないという意見も多く聞かれます。公共交通機関が発達しているウィーンの街では確かに車がなくてもある程度の所へはアクセスすることが可能です。しかし家族に子供がいる場合などは車があると当然便利で、時間を節約できますし、オーストリアは郊外には美しく魅力的な所が広がっていますから手軽に出かけることができますね。
去年の9月22付けでオーストリアでの車メーカーの順位を話題にしましたが、今回はメーカーではなくて、どのメーカーの何の車が一番多く走っているかという統計です。
今日は久しぶりにこのテーマです。前回からまただいぶ時間が経ってしまいました。ウィーンの街は昼間と暗くなってからではだいぶ雰囲気が違います。様々な建築様式から成る建造物がシンプルにライトアップされると、その建造物が暗闇から浮かび上がってくるような効果をもたらします。そのライトアップがヨーロッパの建築様式をさらに映えて演出します。
前回の美しいライトアップ 7 ではグラーベンやペータース教会といった有名所をテーマにしましたが、今回も有名所です。
音楽をメインテーマにしてウィーンを訪れる方は中央墓地によく行かれると思います。そこは多くの有名な音楽家が眠っていることで知られ、その場所32A区というのは代名詞的にもなっています。
実際に中央墓地は音楽家だけではなく、色々な分野の著名人達が多く眠っていること、しかし現在でも大半は地元の墓地としてしっかり使われています。ここはもうひとつ映画「第三の男」のラストシーンの並木道があることでも知られ、音楽とは無縁でも映画のファンの方が今でも多く訪れます。32A区にはモーツァルトの記念碑が立っていますが、これをモーツァルトのお墓と勘違いする方が今でも意外と多いようです。モーツァルトのお墓は中央墓地ではなく、St.Marx (聖マルクス霊園)にあります。
今日はモーツァルトの誕生日ですね。
ウィーンは"音楽の都"として世界的に知られていますが、音楽の都となるのは17世紀以降からであり、ここは何と言ってもヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ王朝の居城であり、そのハプスブルグ家の下に歴代神聖ローマ帝国に皇帝や王様の称号がありましたから"皇帝の居城"としての街だったので、他のヨーロッパの街と比べると歴史的立場というものが違っていました。逆になぜウィーンが音楽の都になったのか・・・こちらの方がずっと重要だったわけです。もちろんこれだけの作曲家が足跡を残した街はないでしょう。音楽をテーマにしても見切れないウィーンの街ですが、音楽はほんの一部にしかすぎません。
年間を通して音楽をメインテーマとして観光に来られる方は後を絶ちません。歴史が詰まったウィーンの旧市街地ぶらぶら歩きながら意外な所に作曲家が滞在した場所がたくさんあります。
ウィーンは旧市街地だけでなく音楽家の跡は外にも多く点在していますが、モーツァルト以上にウィーンで足跡を残したベートーヴェンは頻繁に郊外にも住んでいましたから、ベートーヴェンの跡が多く点在しています。
年間を通して頻繁に訪れるのがハイリゲンシュタットの遺書の家で、ベートーヴェンをテーマにすればウィーンでは最も多く訪れている気がします。一般ツアーから個人旅行の方々までウィーンで年を越そうという方が非常に多く、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートなどを始め、その時期は独特の空気になりますね。
そんなことから毎年、年末から年始にかけてベートーヴェンの遺書の家に訪れることが多く、今年の暮れから年始にかけてだけでも数回訪れました。
たいていハイリゲンシュタットの遺書の家に行く時にはベートーヴェンの散歩道も訪れますが、今年の始めにベートーヴェンの散歩道に行った時の様子です。
ウィーンは人間サイズの街とはいえ、朝は何かと忙しいですね。
出勤途中の地下鉄の中でパンをかじっている地元の人をよく見かけます。
そうかと思うと駅にあるパン屋さんなどでコーヒーを飲みながら新聞などに目を通していて仕事前のひと時を楽しんでいる人も多く見かけます。
ウィーンには新宿や池袋のような通勤ラッシュはありません。
私も仕事前には通勤途中に朝食を軽く済ませることが多いです。
仕事では毎日色々なお客様をアテンドし、ウィーンを始め様々なことを話します。
常に誰かがいるわけですので朝の通勤時間はある意味ではひとりの貴重なホッとするひと時です。
朝食もカフェに行ったり、パン屋さんで済ませたりとバリエーションがありますが、パン屋さんではAnker (アンカー)をよく利用します。
ここにはいくつかの朝食(Frühstück フリューシュトゥック)が提供されています。
今年の冬はここ数年と比べるとかなり寒いです。冷たい風も強く吹くので、体感的にはもっと寒く感じます。
実際に1月に入ってからは朝の気温はほとんどマイナスで、1月11日の朝が一番冷え込みマイナス15℃でした。
寒い日が多くても、青空が広がる天気のいい日が多いのが救いです。
青空が広がれば心が軽くなりますし、街並みもより美しく見えますね。
さて、年末に今年の冬初めて雪で白くなったシェーンブルン宮殿や元旦のシェーンブルン宮殿を話題にしましたが曇りであったり、芝生なども凍っていたので、青空と雪化粧のシェーンブルン宮殿の模様をお届けします。
前回のウィーンのちょっと珍しいアングル39ではPalais Ferstel (フェルステル宮殿)のPassageにあるDonaunixenbrunnen・・・ドナウの水の精噴水を面白い角度から紹介しました。
今回はこのフェルステル宮殿の同じ空間を話題にします。
今年のウィーンの冬はここ数年と比べると寒く、朝方はマイナスになる日が多いです。しかし、天気がいいので青空が広がる日も多くあります。寒くても青空が広がれば心も軽くなりますね。外がマイナスの気温でも天気が良ければ少しでも散歩をしようという地元の人が多いです。
うちがよく行く散歩コースのひとつとしてマルヒフェルト運河がありますが、ここは街中の雰囲気とは全然違ってのんびりしています。先日も雪が降った後にここに行きました。
ウィーンには毎週土曜日に開かれるのみの市があり地元でも有名です。もっともウィーンの色々な場所で定期的にのみの市が開かれているのでその世界の人は色々なのみの市に顔を出しいます。観光レベルで一番有名なのみの市はナッシュマルクト界隈にある所で、土曜日に団体ツアーの皆様と市内観光をする時にはお客様からもよくこののみの市のことを聞かれます。
ウィーンのカフェハウス文化は無形文化遺産にも登録されているぐらいですから伝統と歴史があり、なおかつウィーンの生活に密着しています。
ウィーンには100年以上も営業しているカフェハウスがたくさんあり、それぞれのカフェが誇りを持って存在しているように見えます。
それぞれのカフェにはそれぞれの雰囲気があります。
伝統カフェには年配のボーイさんがタキシードを着て働いている所が多く、またカフェ自体の内装も歴史を感じさせる雰囲気の所が多いですね。
ウィーンに来たら伝統カフェに行って少しゆっくりする時間も大事です。
朝がマイナスであることが多く、昨日も日中は-1℃~-2℃ぐらいとプラスにはなりませんでした。
昨日も午前中は30名様以上の団体ツアーの皆様と市内観光で、午後はオプショナルツアーの徒歩観光でした。
午前中はかなり早くシェーンブルン宮殿に入場しましたが、意外と多くの人がいましたし、大型グループもいくつか見かけました。その後は旧市街を少し歩き、シュテファン大聖堂で午前中の観光が終わり、オプショナルツアーの皆様と昼食のレストランへと行きました。昼ぐらいのシュテファン大聖堂界隈はその時は風も強くて結構寒く感じましたね。昼食後はカプツィーナー教会と行程の地下墓地や王宮を見学しました。
さて、昨日の午前中皆様と旧市街を歩いている時にクリスマス時期を盛り上げたイルミネーションの取り外しが行われていました。
国立オペラ座から王宮のアウグスティーナ教会横を通ってミヒャエル広場からコールマルクトを通ってグラーベンに入りました。
今年の冬は例年と比べるとかなり寒いです。朝はマイナスで、日中もマイナスのままのことも多く、風も強くて冷たいので体感的にはもっと寒く感じます。ある大手旅行会社さんのウィーンの観光で、午後徒歩観光のオプショナルツアーが頻繁にあり、寒さの中を皆様と歩くことがしょっちゅうで、昨日の午後も、今日の午後もそうです。
私は慣れているので普段は冬でもかなりの薄着で仕事をしています。上着が暖かいので中は半袖が普通なのですが今年は長袖を着る機会が多いですね。この寒さの中で「私は半袖ですよ・・・」なんて話すと皆様から信じられない・・・と言われると同時に呆れられているかもしれません。(笑)
2017年1月1日から1月12日まで11日間は朝方マイナスでした。つまり1日を除いて毎日ですね。1月7日と1月11日の朝は特に冷え込んで、7日はマイナス14℃、11日はマイナス15℃という早朝の気温でした。もっともウィーンも広い街ですから場所によって温度差があります。
この時オーストリアの他の地域はどのくらい気温が下がっていたのでしょうか?
ウィーンで公共交通機関のチケットを買う方も多いと思います。
ウィーンは地下鉄、路面電車、バス、国鉄を共通券で利用でき、非常に便利に街中を網羅しています。
何と言っても世界で5本指に入る公共交通機関の営業距離数を持っています。
乗り物によってチケットを買い替える必要はありません。
チケットは地下鉄の自動販売機や係がいるウィーン市交通局の窓口、タバコ屋さんでも買うことができます。
チケットの種類はこちらをご覧下さい → ウィーンの公共交通機関
ウィーンを観光される方で公共交通機関のチケットを買う場合、多くは1回券か24時間券を買われることと思います。
初乗りの1回券、24時間券などはタバコ屋さんでもたいてい販売していますが、
(これはタバコ屋さんの考え方で販売する義務はないので売ってないタバコ屋もあります)
シニア券やショッピング券などの特殊なチケットは自販機で買うことになります。
自販機は地下鉄の駅や国鉄の駅に必ず設置されていて、タッチパネルになっています。
英語などの複数言語に切り替えができますが、残念ながら日本語表示はありません。
さて、国鉄(ÖBB)の自販機で1回券を買う時に注意が必要です。
"ちょっとおもしろいマンホールのふた"というタイトルでだいぶ前に国立オペラ座やバーデンのマンホールのふたをここで話題にしました。
ウィーンの街並みの美しさに気を取られていて、無意識に通常の視線で歩いてしまいますが
地面を見てもこのようにちょっとした芸術的なものもあるわけです。
ウィーンの街には美しいアーチ構造を持った建物がたくさんあり、そんなアーチを通して見られる奥の風景は中々情緒あるものだと思います。アーチが建物の外に見られる場合や建物の中に見られる場合などと様々なスタイルが存在していて、アーチ自体が意志を主張しているようにも思えます。
前回からまただいぶ時間が経ってしまいましたが前回のアーチの奥に見える風景15ではケルンテン州の一角にあるHochosterwitz城(ホッホオスターヴィッツ)と世界遺産であるセンメリング鉄道の有名な高架橋を取り上げましたが、今回はウィーン中心部です。
オーストリアは何気なく観光立国的なイメージがあるかもしれませが、小さい国でありながらもかなりの経済大国です。観光業も確かに重要な産業ではあります。国家通訳案内士という国家資格がしっかり法的に定められていますので仕事が守られていて、誰でも観光案内ができるというわけではありません。しかし観光業が別にトップではありません。この国は製造業が一番の割合で、他には鉄鋼業や林業、農業などもとても重要な産業です。その農業分野から生み出されるオーストリアの食料品はヨーロッパでは一番質がいいとされています。オーストリアのAMA (Agrarmarkt Austria)よればオーストリアの食料品は世界的に需要があるということで、"質の高さ"と"自然"という大きな柱があり、伝統を培ってきた家族経営での農家がたくさんあります。アルプスが大きく横たわっているというこの地形の特徴からも想像できます。
オーストリアはデンマークと並んでBIO (ビオ)の先進国でもあります。最近はBIO志向が多く、うちでも食料品はBIOが中心です。
"BIO"は農作物では有機農法・・・これは自然のサイクルを重視して無農薬・化学肥料なしで作られる果物や野菜のことを、肉類や卵では自然な環境で育てられた家畜からのものですね。値段は普通と比べたら高いですが何と言っても健康です。
さて、そのオーストリアの農作物はヨーロッパを中心に色々な所に輸出されています。今日はその辺を少し見てみましょう。
※単位: ユーロ AMA (Agrar Markt Austria)より
オーストリアのひとつの観光スポットとして年間を通して最も多くの人が訪れるのがシェーンブルン宮殿です。
バロックの重要な宮殿であり、世界遺産にもなっているシェーンブルン宮殿は40室が一般公開されています。
一般には全ての部屋を見学する"グランドツアー"と前半を見学する"インペリアルツアー"が販売されています。
国家公認ガイドとであれば"ハイライトツアー"という後半の見学もすることができますが、これは一般販売されていません。個人のお客様が国家ガイドと観光する場合や、国家ガイドが同行する団体ツアーの場合の多くはハイライトで見学します。後半の部屋の方がハプスブルグ家の歴史的背景が知らなくても見るだけで部屋の個性が楽しめますのでおもしろいと思います。シェーンブルン宮殿は時間によって大混雑することがしょっちゅうで、ひどい時には宮殿内のDrehkreuz (ドレークロイツ)と呼んでいるチケットを読み込ませてバーを回して入る入り口で入場制限をしていることもよくあります。国家ガイドと観光する場合やオルガナイズされた団体ツアーは事前に予約するのが当たり前なので待ち時間なくスムーズに入場できますが、通常はいきなり来て観光する方が多いですからチケット売り場はものすごい混雑となることがよくあります。
オーストリアはキリスト教ローマカトリックが圧倒的に多く、国内全体的に80%は下りません。ウィーンなどは脱会する人も多いのでそこまでの比率ではありませんが街を歩けば美しい建築様式の教会がたくさん見られます。
これはハプスブルグ家がほぼ例外なくカトリックを守ってきたこともありますが、それ以上に西側はキリスト教の本来の性格を受け継いでいる東方正教会を主体とした東ローマ帝国に対抗するために神聖ローマ帝国の政治勢力と結びついてどんどん勢力を伸ばしてきました。キリストは復活しますから遺体は"埋葬"ということになり火葬はされませんでした。そのため、カトリックでは埋葬(土葬)の習慣でうが、近年、火葬も増えてきました。
今日はその辺を見てみましょう。
以前このコーナーで"ピアリステンケラー"という地元でも有名なレストランについて書きましたが、そのレストランがある所には美しくかつ重要な教会が立っています。
その教会は"Piaristenkirche Maria Treu"という名前で、今日の話題はこの教会です。
先日1月6日は"Heilige Drei Könige"で、ベツレヘムからの星に導かれて3人の学者がイエスを拝みにやって来るという有名な話からの祝日でした。この日まではクリスマスの習慣があり、たいていの家庭ではクリスマスツリーがそれまでは飾られています。
このシーンを表したジオラマが"Weihnachtskrippe"(ヴァイナハツクリッペ)で、アドヴェント時期から教会や
クリスマス市、家庭などに多く見られ、クリスマスツリーと一緒に飾ります。
ウィーンの旧市街一角にあるミノリーテン教会のWeihnachtskrippeはよく知られていて、毎年必ず飾られます。
今日は昨日の夜からの雪で真っ白になりました。雪は今でも降っています。
クリスマスが終わっても1月6日まではクリスマスツリーを飾っておく習慣があります。この日はキリスト教では重要な"聖三王"の日であるからです。この日まではイエスが生まれた物語が続いていますのでカレンダーではクリスマスが過ぎても、年末、年始はクリスマスツリーを始め、街中のクリスマスデコレーションやイルミネーションなどももちろんそのままです。
これは年間で生活の中では一番重要なクリスマスのまさにエピローグです。
街中のクリスマスイルミネーションシリーズは好評だったのでもうちょっとだけ続けます。
前回のクリスマスイルミネーション4では音符のイルミネーションでした。
ウィーンはとても奥深く、歴史あるかつての帝国の都ですから有難いことに繰り返し来る方が非常い多いんですね。忙しい団体ツアーで初めてウィーンに来た方がこの街の魅力をもっと知りたい・・・ここでしばらく滞在してみたい・・・という気持ちになって、その後個人でウィーンを旅行される方が多くいらっしゃいます。
私のこのホームページからのお客様でも以前御一緒して、またお声をかけて下さったお客様が多くいらっしゃり、とても嬉しいことです。本当にありがとうございます。
また毎年、年越しをウィーンで・・・という伝統になっている方も多くいらっしゃいます。
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは12月30日、12月31日、1月1日と3日間ありますから、それを含めて国立オペラ座でこうもりやコンツェルトハウスで大晦日の演奏会を楽しまれる方が本当に多いです。
やっぱり"音楽"という一面はウィーンにとっても大事であることがわかります。
私は大晦日は家族と年越しをして次の日の元旦はもう朝から仕事をしました。
これは毎年のことで、ガイドとして過去元旦に休みだったのは1回だけしかありません。もっともそれはかなりの直前に諸事情でキャンセルとなったので、たまたま空いてしまっただけのことでした。
日本だとのんびりしておせちを食べて・・・こういうお正月はもう25年以上経験していません。
でもうちでは1月1日の夜におせちを食べるということが多いんですね。
さて、私の今年の仕事始めはシェーンブルン宮殿でした。元旦のシェーンブルン宮殿の模様です。
今日1月6日は"Heilige Drei Könige" (ハイリゲ・ドライ・ケーニゲ)というキリスト教の祭日です。
日本では"祭日"という表現はもう存在せず、現在では全て"祝日"と表現しますが、聖三王のこの日はキリスト教の宗教儀礼上の休日なので祭日と呼んでもでもいいのかなと思います。
heilig・・・聖なる、drei・・・3、Könige・・・王様達という日本語訳ですから"聖三王"となりますが、よく習慣的に東方三博士、東方三賢者とも言われています。
イエス・キリストが誕生したのでイエス・キリストを拝むために東から星に導かれて三学者(三賢者、三博士)がやって来る・・・というよく知られた話です。
そのためクリスマス習慣はこの日までは続くわけで、クリスマスツリーやイルミネーションなどもカレンダーでのクリスマスが終わっても、年を越して今日までは飾っておく習慣になっています。
カレンダーではクリスマスが終わっても、実際にはクリスマスの空気はまだまだ残されています。実際にクリスマスツリーだってまだ飾られていますし、街中のイルミネーションだってそのままです。イエス・キリストが生まれた後、東から三聖王(三賢者、三博士)がイエスを拝みにやって来ます。これが1月6日ですから少なくともそれまではクリスマスの空気が続いています。
さて、前回のクリスマスのイルミネーション3 (2016年)も好評を頂いたので今日はクリスマスのイルミネーション4です。
うちは新年の夕食の時にウィーンフィルのニューイヤーコンサートを見る習慣があります。と言ってもニューイヤーコンサートが始まるのはウィーン時間の午前中11:15ですから私は毎年、年末から年明けにかけては大晦日や元旦も仕事をしますのでニューイヤーコンサートの時は観光しています。そのため録画しておいたものを夜見るわけですからLIVEで見ているわけではありません。個人的にニューイヤーコンサートはLIVEで見たこともありますが、御存知の通りチケットの値段だって普通のコンサートよりも正規価格でも遥かに高いですからね・・・。毎年11月ぐらいから地元の色々なチケット取り扱い業者から「うちはニューイヤーのチケットが数枚あるから行きたい人がいれば売れますので連絡下さい」というような電話やメッセージが私の所に届きます。でもその時の提示価格は正規価格よりも倍ぐらいの高さになっています。そのような業者ルートから簡単にチケットは入手できますので行く気になれば確実に行けますが、価値観の問題ですからね。2.000ユーロ以上を一枚のチケットに払うか・・・これなら生涯で数回行けば十分という気がします。
ちなみに今年、1月1日の正規価格は1.090ユーロです。
テレビで見るニューイヤーコンサートだっておもしろいですよ。途中に色々な演出があり、会場では見ることができない映像が見られます。
今年のニューイヤーコンサートについての感想を少し書きたいと思います。
カレンダーではクリスマスが終わっても、街中はクリスマスツリーが飾られていますし、イルミネーションなどもそのままです。つまりクリスマスの習慣はまだ続いている・・・ということですね。こちらは1月6日まではクリスマスツリーを飾る習慣となっていますので、それまではクリスマスの空気を感じます。
でも盛り上がったクリスマス市は多くは12月23日で終わり、シェーンブルン宮殿や市庁舎のクリスマス市は12月26日が千秋楽となりました。その次の日の12月27日から"Neujahrsmarkt"というニューイヤー市が始まる所があります。
クリスマス市が終わるとウィーンの街中には待ってましたと言わんばかりに小さな屋台が登場します。
しかしそこではクリスマス市の屋台で見られるような物が売っているわけではありません。
覗いて見ると様々なスタイルの豚やてんとう虫などの置物が売られていることがわかります。
いつもこのブログコーナーを読んで頂いている皆様、このホームページから実際に観光を申し込まれてウィーンに来られて一緒に観光した私のお客様、新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましても2017年がよい年となりますよう心からお祈り申し上げます。
今年も"ウィーンの街を公認ガイドと歩いてみませんか?"をよろしくお願い申し上げます。