ウィーンのちょっと珍しいアングル 40

前回のウィーンのちょっと珍しいアングル39ではPalais Ferstel (フェルステル宮殿)のPassageにあるDonaunixenbrunnen・・・ドナウの水の精噴水を面白い角度から紹介しました。

今回はこのフェルステル宮殿の同じ空間を話題にします。

 

Palais Ferstel (フェルステル宮殿)は歴史的な美しい広場FreyungとHerrrengasseの間に建てられていて、

ヴォティーフ教会やウィーン大学も手掛けた、ハインリヒ・フォン・フェルステルによるもので、1860年に完成しています。リンク道路時代の重要な建築家ですね。

ここには有名なカフェ、Café Centralがあることでも知られています。

前回と同じ空間ですが、今回はその噴水が置かれている空間の天井部分を見ています。ここはとても美しいルネッサンス様式 (後期ロマン歴史主義)の正六角形の中庭的空間です。

この空間は吹き抜けになっていて、天井にもガラスが使われていて、外からの光が取り入れられています。

その下にいたくさんのアーチの窓が並んでいます。

これだけ見ていると様式も時代も全く違いますが、イスタンブールにある有名なアヤソフィアを思い出します。

これは6世紀前半に現在の形になったドームプランの重要な教会ですが、まさにこの天井はそのドーム型プランの教会のような雰囲気ですね。

実際にフェルステルはヴォティーフ教会も建築していますので、十分教会を意識した可能性もあります。

天井をこのようにこの角度から見るためにはもちろんここの最上階から撮影しています。

 

こちらはこの空間を真下から眺めています。

綺麗な正六角形構造であることがわかります。

外からの採光が非常に効果的ですね。

それぞれの階にあるルネッサンス様式の整った窓も美しい調和があり、正六角形一辺に2つの窓が並んでいて上に伸びています。1枚目の写真で見られる天井のすぐ下の窓もひとつの正六角形の辺に5つずつ並んでいることがわかります。

これは普通の目線で街中を歩いていると気付かない所にこのような美しい様式が見られる一例です。

街中を歩く時には自分が進む方向だけ見るのではなく、上方や下方などにも少し気を配って歩いてみて下さい。きっと心に留まるものがありますよ。

 

 

 

 

 

 

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