美術史博物館の天井画

このコーナーですでに何回か美術史博物館が話題に出て来ていますが、やっぱりここは何回来ても素晴らしい所です。

 

規模的にはそこまで大きくはありませんが、絵画の質が本当に高く、名画ばかりが並んでいます。

 

ウィーンに来てこの美術館を訪れる方はとても多いでしょう。

館内に入った瞬間そこは別世界です。

展示されている絵画の内容に相応しい内装になっています。

 

 

入るとすぐ正面に、大階段ホールが見られます。

その階段を数段上って行くと、

視界が急に開け、吹き抜けの

さらに素晴らしい空間が広がっています。

 

そのまま普通は階段を上がってしまい、その正面に置かれているアントニオ・カノーヴァーの彫刻に見とれてしまいます。

 

でも、この空間には色々な物が見られるんです。

 

 

 

 

 

例えばこちらは、ハプスブルグ家のワッペンです。

 

さらによく見ると、そのワッペンの上には、オーストリア帝国の帝冠をモデルにした装飾もありますね。これは堂々と階段の上に2つ置かれています。

 

この大階段ホールにはマカルトやクリムトの作品も見られますが、これはまたいつか紹介します。

 

 

そしてここの吹き抜け大階段ホールをさらに盛り上げてくれている天井の絵にも注目してみて下さい。

 

 

この絵はオーストリア・ハンガリー帝国時代の画家、ムンカーツィによるもので、

よくフレスコ画と思われがちですが、キャンバスに描かれているのです。

 

この絵は「ルネッサンス賛歌」という140m²の大作です。

 

ルネッサンス時代は、遠近法も確立され、絵を描く職人が芸術家になり、人間が主役として再び登場する、そんな時代に絵画は飛躍的な発展を遂げました。

この天井画には、ティツィアーノ、ダ・ヴィンチ、ラファエロ、ミケランジェロ、ヴェロネーゼといったルネッサンス絵画の巨匠達が登場しているのです。

 

この大階段ホールだけでも十分見ごたえがありますが、あくまでも前奏曲です。

美術史博物館の絵画はさらにその先にあるのです。

 

 

 

 

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