アドヴェントの第3日曜日も過ぎ、今週の月曜日からは街中でもクリスマスツリーが売られ始め、いよいよクリスマスがやって来るという実感です。クリスマス市が出始めた11月中頃と比べると人々が忙しなっているのを感じます。時間は取り返しがつかないもの・・・まもなく来るクリスマスの準備に楽しく追われているような空気が街中を歩くと伝わってきます。
今日はこの"クリスマスあれこれ"というタイトルで様々な角度からこのクリスマスの習慣を見てみましょう。
今日から12月です。早いもので今年も残す所あと1ヵ月となりました。もう少しすると街中にはクリスマスツリーを売る業者がたくさん見られ、クリスマスが近づいていることがどんどん現実化していきます。街中を歩くとクリスマスプレゼントを買う地元の人達の忙しさを毎日感じています。
さて、ウィーンで普通に生活をしているとあまり意識しないのですが、オーストリアは徐々に物価が上がっている傾向になっています。
スーパーなどで買い物をして、「これしか買ってないのにこんなに高いの・・・」ということがよくあるようになりました。実際にこれは去年1.10ユーロだったけど、今は数十セントも上がっている・・・ということがよくあります。またメーカーによっては一見同じように製造していて、値段も据え置き、しかし内容量が少なくなっているという詐欺的な要素も見られます。専門家の試算では来年2017年はさらに物価が上がることになるだろうと言われていて、物によっては2%も上昇するものもあります。
去年2015年と比べて実際には何がどのくらい高くなっているのかを見てみましょう。
オーストリアでは小学校4年制を卒業するとGymnaiusm (ギュムナジウム)やneue Mittelschuleなどに行くことが多く、neue Mittelschuleの後に小学校や幼稚園の先生の専門教育課程や職業学校、またGymnasiumに編入するなどいくつかのパターンがあります。このGymnasiumの場合は8年制で、日本で言えば小学校5年生~高校3年生にあたり、これを卒業すれば"Matura" (マトゥーラ)が与えられ大学へ登録するだけで進学することができます。こちらでは願わくばGymnasiumは卒業してMaturaは社会的にも絶対に取っておけ・・・とよく言われています。Maturaがある場合とない場合では仕事にも大きな影響があります。入試無しで大学に入れるわけですから自分が学びたいものを選べるわけで、結果的にその分野での専門家が多く登場することになります。
でも中には意図的にまたは様々な事情により勉学を中断してしまう人も多くいます。オーストリアの場合は100人に7~8人の割合で勉学を中断する人がいますが、EU内ではどうでしょうか?
オーストリアはかつての共産圏には入りませんでしたので、街は綺麗で国内には豊かな自然が広がっていますが、ヨーロッパでは物価が結構高い国で、税金も高めです。住居なども年々高くなっている傾向ですが、その反面旅行者には優しく、ウィーンのホテルなどは他の西側主要都市と比べると平均的に安めです。
税金が高いということはそれなりに社会福祉面が充実しているなとウィーンに住んでいると思います。
食料品はヨーロッパでもデンマークの次に高いので、人件費も結構高いですからレストランなどに入って座って食事をすると意外と高くなります。日本の外食産業はすごいので、安くておいしいものがどこでも食べられますが、こちらは安く済ませようとするとソーセージスタンドとかスーパーでパンにハムなどを挟んでもらってとかということで限られてしまいます。
人件費が高いということは、会社はその人の毎月の給料以外に社会保険(医療保険や年金など)などもそれ相当の負担をしますので、多く払っているわけです。
これに関してオーストリアは他の国と比べるとかなり高いことがわかります。その統計を御紹介しましょう。
子供の養育費がかかるのはある程度の経済国であれば一緒でしょうか。学校も公立か私立によっても授業料の差などが出て来ると思います。ウィーンでは子供達の両親と話をしたりすると、公立だからいいとか、私立の方がいいとか、逆にどっちが悪いとかということはなく、子供が通うクラスの雰囲気と先生の力量が重要視されています。どんな家庭環境の子供達が自分の行こうとする学校のクラスに入って来るか、先生がしっかりしていて子供達を差別なく教育して行けるかなどよく聞かれます。小学校の場合はこちらは4年制で、4年間同じ先生と、落第をした子は別として同じ友達達と過ごしますから担任の先生がいかにクラスをよくまとめていくかということはとても重要なんですね。オーストリアの場合、公立の学校は授業料はかかりませんが、それ以外のことでそれなりにお金がかかります。教科書以外で学校で使用するものや集合写真や遠足などの費用、大きくなればパソコンも必要でしょう。学校以外でも習い事などやスポーツなどをやっている子供も多いので、それなりのお金がかかります。
オーストリアでは両親が子供のために払う費用が多くなっている傾向にあります。
年間どのくらいの費用がかかるのかというちょっとしたデータがありますのでそれを見てみましょう。
ウィーンはヨーロッパでも車の所持率が高いとよく言われています。ウィーンの街は公共交通機関がよく発達しているので、車がなくても生活の不便さはあまり感じないでしょう。しかし、オーストリアの郊外は絵のような美しい風景が広がり、車がないと不便な所が多く、車があった方が断然便利ですね。特に子供がいる家庭などでは車は必需品です。
さて、今年3月にオーストリアでの車メーカー順位(2015年度) を紹介しましたが、2016年度はどうなっているのでしょうか?
2016年度は1月から7月までの7か月間では乗用車の認可台数が去年の同時期と比べると5.4%も増加していて、合計で198.652台となっています。著しい増加傾向として144PS~170PSクラスの車が67%も増加しています。
どの車メーカーの新車がどのくらい認可されたかの統計を見てみましょう。
ウィーンを始めオーストリアの住宅価格は2010年頃から上昇し始め、つい最近まで土地の値段や住居価格が高くなっているという話をよく聞きました。
去年5月にウィーンの住宅価格の傾向や9月には住宅価格の上昇率に触れていますが、ここ最近は上昇も落ち着いているようで、専門家によれば今年はもう高くなることも、低くなることもないだろうということです。
住宅としては一戸建ての持ち家 (Haus),持ち家のアパート(Eigentumswohnungen) 、賃貸(Mietwohnungen)などの表現がこちらではよく使われています。
2016年6月の終わりに住宅価格の傾向が新聞に掲載されていました。
オーストリアの面積は84.000km²と北海道よりも少し広く、全人口約870万というヨーロッパでは小さな国ですが、この国がヨーロッパに与えた歴史的、文化的影響は計り知れないものがあります。
私はヨーロッパではオーストリアがもちろん一番素敵な国だと思っていますし、言うまでもなくウィーンが一番大好きな街です。
今日はこの"オーストリア24時間その 1"というタイトルで、この国において24時間の間に
何がどのくらい起こるのかというちょっとおもしろい統計を紹介します。
オーストリアはヨーロッパの中では物価が高い国で、ユーロが導入されてからは年々物価が高くなっています。
特に食料品はヨーロッパでも高いことはよく知られています。人件費もそれなりに高いのでレストランなんかで普通に座って食べてもすぐ結構な金額になってしまいます。
税金もいわゆる消費税は物品の場合は20%の内税ですし、給料からの天引き率も結構な割合ですから普通の人はお金を貯めるのは結構大変です。
でも生活のクオリティーを観察すればウィーンは非常に住みやすい街だど個人的に思っています。
さて、今日は去年2015年と比べて何がどのくらい高く、また逆に安くなっているかというちょっとした統計を御紹介しましょう。
先日、地元の新聞にオーストリアでは誰を信用できるかという興味深い記事が掲載されていました。
その見出しは「Wir glauben an Papst und Hirscher」ということで、"私達はローマ教皇とHirscherを信じます"なんて意味になります。
HirscherとはMarcel Hirscherで、オーストリアの有名なアルペンスキー選手で、オリンピックや世界選手権で金や銀メダルをたくさん取っています。
この統計では人物や業者や公共機関などで誰が、どこが信用できるかということですが、Hirscherが83%、ローマ教皇が82%と他を大きく引き離しました。
ちなみに3位は前オーストリアの大統領であったHeinz Fischerさんの75%という結果になりました。
どこの国にも裏表がある人がたくさんいますね。
その人の前では綺麗ごとを言っていても、陰では他の人にその人物のことを悪く言うようなことはこちらでは嫌われています。
何かあるなら本人に直接言え!・・・ということでしょう。
その統計では地元企業と公共機関の信用度も掲載されていたのでそれをちょっと紹介します。
今年は例年と違って30℃を超えた日が6月の後半となりました。
こちらは日本よりも日差しが強いので、20℃ぐらいの気温でも直射日光の下だとかなり暑く感じますが、30℃を超えた時は刺すような日差しの強さを感じます。
湿気が少ないので、ジト~っとした不快感はあまり感じませんがとにかく暑いの一言です。
街中を歩くとテラスに座って冷たい物を飲んでいる人がたくさんいたり、アイスを食べながら歩いている人を多く見かけます。
アイスと言えばウィーンにはアイスサロンがいくつもあって、2年前の2014年8月アイスサロンベスト10を話題にしました。
地元ではカフェハウスと同じようにお気に入りのアイスサロンに行く人が多いです。
さて、3年前の2013年6月にウィーンで人気のあるアイスの種類について触れましたが、その傾向は変わっているんでしょうか?
夏至からもう1ヶ月が経ち、日が少しづつ短くなっていることを考えるとちょっと寂しいです。
ウィーンは今週からまた日中30℃を超える日が続いています。
街中を歩けばたくさんの人がのんびりとカフェテラスなどに座って喉を潤しています。
文字通りのコーヒーを飲んでいる人、ジュースを飲んでいる人、ワインやビールを飲んでいる人など様々です。
暑い日が多いこの時期は必然的に喉が渇きますが、冬でもこちらでは水分補給は重要だとされています。
さて、オーストリアではどんな飲み物が多く飲まれているのでしょうか?
昨日も書きましたが7月に入りオーストリアでは休暇シーズンに入りました。
地元の子供達が一番楽しみにしている長い夏休みです。
こちらは9月から新年度が始まりますので、学校はウィーンの場合7月1日がいわゆる修了式でした。
社会人がとる休暇をUrlaub (ウアラウプ)、逆に小学校からの子供達の場合は"Ferien" (フェーリエン)という言葉が用いられています。
ウィーンはヨーロッパのほぼ中央に位置しているので、ヨーロッパ内にはどこでも手軽に飛行機で行くことができますから2時間~2時間半も飛べばほぼヨーロッパのどこへでも行けます。
この休暇シーズンを始め、シーズン中はウィーンからダイレクトで地中海の有名な島々へのフライトが頻繁にあります。
オーストリアは山と河の国ですから、海がある所で休暇を過ごす人がかなり多いです。
でも小さな子供達がいる家庭では国内旅行が多く、オーストリアにも地元オーストリア人にとっても魅力的な場所が数えきれない程存在しています。
また、逆にヨーロッパの他の国からこのオーストリアで休暇を過ごす人もたくさんいます。
人によっては1年前から休暇を予約することも多く、"休暇"という習慣はとても重要です。
1年前から予約するということはそれなりにプランが必要ですが、人によっては行き先を決めず、思い立ったその時に空いている場所でお手頃な値段で行ける所に決める人も意外と多いです。
さて、今日オーストリアではどのような方法で休暇をブッキングしているのでしょうか?
オーストリアはヨーロッパでは物価が高い国に入ると思います。
かつての共産圏には入らず、民主主義の共和国として小さい国ながらもされなりの経済大国で色々な産業もあります。
一見、観光立国のように見えるかもしれませんが、観光業も重要な産業のひとつではありますが、比率的に見ればそれ以上に製造分野がはるかに多い割合となっています。
去年2015年にオーストリアの重要企業を少し紹介していますが、レッドブル、スヴァロフスキーが1位,2位となっています。
さて、先日の新聞にオーストリアがEUでは4番目に裕福だ・・・という記事がありましたのでそれに少し触れてみたいと思います。
ウィーンの街は415km²もありかなり広い街であることがわかり路面電車、地下鉄、路線バス、国鉄が隅々まで網羅していて市民の重要な足となっています。
ウィーンのたいていの場所であれば公共交通機関を使用してアクセスが可能です。
1回券(初乗り券)は2.20ユーロですが、年間定期が一番割引率が高く、1日1ユーロという計算になっています。
つまり365ユーロです。
ヨーロッパの他の都市の年間定期と比較してみたいと思います。
昨日は500ユーロ紙幣が廃止になることについて書きました。
実際500ユーロ紙幣が廃止になっても何ら変わることがないと思っている人はかなり多いと思います。
ユーロが導入されてからオーストリアは明らかに物価が上がりました。
日常生活の中で以前の通貨"オーストリアシリング"と比較すると食料品がかなり高くなっていることがわかります。
さて、このオーストリアにおいて現金としてのユーロ通貨がどのくらい市場で使用されているかというちょっとおもしろい統計を見てみましょう。
昨日3月8日の火曜日は"Frauentag"という女性の日でした。
オーストリアでは男性がもっと子育てや家事に参加して欲しい・・・というキャンペーンがありました。
日本と比べたらこちらは男性と女性の公平さがフィフティー・フィフティーというのが強く感じられますが、オーストリア自体だけで見るとまだまだ女性の方が男性よりも負担が大きいということです。
このキャンペーンはまさに男女フィフティー・フィフティーをテーマにしています。
Österreichisches Instituts für Familienforschung (オーストリア家族研究所)
のある統計によれば、女性の平均労働時間(支払いがある場合とない場合を合わせて)は
週45.7時間、男性は41.7時間ということです。
この統計を見ると不公平であると言えますね。
さて、それぞれの分野で男性と女性の働く割合を見てみましょう。
時間の単位は1週間です。
ウィーンの街で観光案内をしているとお客様からよおく駐車事情の御質問があります。
旧市街地を始め街中は路駐だらけで日本では考えられません。
ウィーンは23区で成り立っていますが、かなりの地域は"Kurzparkzone"というショートパーキングエリアになっています。
ウィーンの街の路上駐車、ウィーンの路上駐車 2も御覧下さい。
そして様々な種類の車が走っていることがわかります。
日本でいえば"外車"と言われる車がほとんどですので、車に興味がある方からするとウィーンの街は別な意味でまたおもしろいでしょう。
ウィーンの街は公共交通機関が発達しているので、車がなくても十分生活は快適ですが、
オーストリアは美しい国ですから郊外にも魅力的な場所がたくさんあります。
そのため家族とドライブへ行くとか、遠出をする時には車は必需品でしょうか。
さて、今日はここオーストリアでどこのメーカーの車がたくさん走っているかという恒例の統計を紹介します。
※Statistik Austria より
ウィーンが世界で一番住みやすい街のトップに今年も選ばれました。
去年に引き続き8回目です!
ウィーンが大好きで、住むのはウィーン以外には考えられない私にとっては大変うれしいことです。
生活のクオリティーが高い
MERCER (マーサー・・・世界最大の組織・人事マネージメント・コンサルティング会社)
が毎年行う統計で、世界230都市を、政治、経済、社会福祉、教育、医療、文化、自然など39項目を様々な角度から調査しランク付けを行っています。
今年選ばれた世界で一番住みやすい街を見てみましょう。
今年2016年の復活祭は3月27日とかなり早いです。
復活祭の日から謝肉祭(Fasching)や四旬節(Fastenzeit)が決まるので、謝肉祭の火曜日が今年は2月9日となります。
謝肉祭の頂点と言えば舞踏会の最高峰である国立オペラ座舞踏会(Opernball)です。
国立オペラ座の舞踏会は毎年、謝肉祭の最も盛り上がる火曜日(Faschingsdienstag)の前の木曜日と決められているので今年は2月4日となり、つまり今日です。
ウィーンは年間を通して様々な国からの観光客が訪れます。
一般的な観光から専門分野まであらゆるバリエーションがありますが、これもウィーンという街がかつての帝国の都であったことでヨーロッパ文化が凝縮したとても多くが深い街だからでしょう。
2013年の7月にウィーンを訪れる観光客の国籍というテーマでちょっとした統計について触れましたが、それから2年後の去年2015年度はどうだったかという統計を紹介します。
去年の9月頃から難民問題がクローズアップされ、EU諸国は対応に追われています。
秋はまだ気候がいいのでかなりの難民がEUに入りましたが、冬になると寒さの厳しさから
ぐっと数が減りました。
それでもまだ完全に途切れることはないようです。
前回にも書きましたが難民としてオーストリアに入国しても、すぐにそれでは、是非ここで暮らして下さい・・・というわけではなく、しっかり審査され、難民として相応しくない人は国外退去となります。
そのため結果が出るまでの間は収容施設に一時的に住むことになりますが、難民の流入が少し落ち着いたこの時期の地元の反応や意見は少しづつ変わってきています。