Freyung(フライウング)のクリスマス市(2022年)

昨日が冬至で、今日からまた日が長くなり始めます。

クリスマスまであとわずかですね。

街中ではクリスマスツリー🎄を売る業者がラストスパートに入っていて、何気なく忙しさを感じます。

ひと月以上前に始まったクリスマス習慣も日に日に空気を変えながらフィナーレに近づいています。

 

今年は一番最初にウィーンStammersdorfのクリスマス市、そしてシェーンブルン宮殿のクリスマス市Spittelberg(シュピッテルベルク)のクリスマス市MQのクリスマス市を、そしてミヒャエル広場のクリスマス市シュテファン大聖堂のクリスマス市ベルヴェデーレ宮殿のクリスマス市カールス教会前のクリスマス市を掲載しました。

今日はFreyungのクリスマス市をお届けします。

 

Freyungのクリスマス市は毎年"Altwiener Christkindlmarkt"(アルトヴィーナー・クリストキンドルマルクト)という名称でFreyungという旧市街地の広場で開かれています。

"古きウィーンのクリスマス市"・・・ということですね。

ここは地元で非常に人気のあるクリスマス市で、周りに美しい建物が並ぶ広場であり、ウィーン中心部にもありながらも雑踏を忘れさせてくれます。

ここは2つの入口があり、右の写真はショッテン教会側にある入口です。

 

 

 

 


 

Freyung (フライウング)はハプスブルグ家の前のバーベンベルク王朝時代にウィーンに宮廷を移したハインリヒ2世が、アイルランドからベネディクト会の修道士をここに呼んだ1155年から存続している歴史あるショッテン修道会と付属教会がある美しい広場です。

ここはかつては "Gegend bei den Schotten" (ショッテン修道会わきの地域)と呼ばれていました。

ドイツ語で現在のスコットランドはSchottlandと呼ばれていますが、Schotten は当時はアイルランドを意味していました。

Freyungという名は、このショッテン修道会に属したこの場所は、街からの行政が及ばない治外法権的な場所だったようで、ここに来れば自由になれる・・・ということから由来しています。

1710年からこの場所は「Freyung」と名付けられました。

 


 

この広場は二等辺三角形のような形で、周りにはショッテン教会だけでなく、多くの宮殿が立ち並んでいるウィーンらしい美しい広場です。

このショッテン教会側の限られた場所に屋台が立ち並び、この中は外界から完全に離れた別世界を形成しています。

2本の通りがあり、それぞれに小さな屋台が並び多くの物が売られていて、通り抜けるだけでも楽しいです。

 

 

 

このようなこじんまりしたクリスマス市の方がより"地元"を感じます。

市庁舎のクリスマス市とは正反対の空気です。

大きなクリスマス市もそれなりにいいですが、地元の人はこのようなこじんまりした静かな雰囲気で、しかし歴史を感じる美しい街並みのクリスマス市を好む人が多いですね。

私も個人的にここのクリスマス市は好きです。

 

 

 

 

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