ウィーンの森にまた行った

ウィーンは"森の都"とも形容され、ヨーロッパでは街の広さに対して緑の比率が最も高い街です。

中心のリンク道路沿いだけでも6つの公園、庭園があり、街中にも大きな公園や街路樹の緑、シェーンブルン宮殿やプラター公園など大きな緑をすぐに想像できます。

でもその大きな緑を囲むもっと大きな緑がウィーンの森です。

ウィーンの森 (Wienerwald) は、ウィーンを北、西、南と3方向から囲み、1.250km²と東京23区の倍以上の広さを持ち、ヨーロッパアルプスの一番東に位置しているのでアルプスの一部でもあるわけです。

そのため観光ポイントも大きく3か所に分かれるわけで、これを全部見ようと思ったら時間がいくらあっても足りません。

 

現地のツアーなどに乗らず、個人的に行こうと思ったら、北の森の方が手っ取り早いです。

カーレンベルクベートーヴェンの遺書の家ベートーヴェンの散歩道などが定番です。

しかし、比率的には圧倒的に南の森に行くことが多いんですね。

それは非常に不便な場所にありながらも見所が点在しているからです。

 

 

こちらはハイリゲンクロイツ修道院です。

ハイリゲンクロイツは、聖なる十字架という意味で、イエス・キリストが磔にされた、十字架の木片の一部がこの修道院に運び込まれたことからその名前がついています。

 

 

この修道院はシトー修道会と呼ばれる、キリスト教カトリックの修道院で、ドイツ語ではZisterzienserと呼ばれ、ベネディクト会から枝分かれし、フランスのシトー(Saint-Nicolas-lès-Cîteaux・・・ブルゴーニュ地域の街) に1098年に設立された、ベネディクト会の改革宗派です。

このオーストリアのハイリゲンクロイツ修道院はバーベンベルク王朝時代のレオポルド3世によって、1133年に作られています。この修道院は是非見学したいですね。

 

こちらはマイヤーリンクです。

"悲劇のマイヤーリンク"ともよく言われますが、オーストリアのルドルフ皇太子がマリー・ヴェッツェラ男爵令嬢とピストル心中自殺を遂げた、皇太子のかつての狩猟の館が建っています。

ここには礼拝堂があり、その礼拝堂や建物内部で多くの資料を見学することができます。

数年前にここはリニューアルされて雰囲気がとても良くなりました。

ここでの出来事は悲劇だったと思いますが、とてもそんなことが起きたとは思えない、長閑なウィーンの森の美しい風景を見ることができます。

 

 

こちらはシューベルトゆかりのレストラン

Höldrichsmühleです。

近くにはヨーロッパ最大の地底湖ゼーグロッテがあり、緑に囲まれた閑静な場所です。

このヘルドリッヒスミューレは1786年から存在していて、18世紀終わりから19世紀にかけてここはウィーンからとても人気のある散策での目的地となっていました。

シューベルトは1820年~1826年の間に仲間とよくこの地域を訪れ、森の散策を楽しみ、自然の美しさに触れることを好みました。

その際にこのヘルドリッヒスミューレには何回か滞在し、緑豊かなこの地域で有名な「菩提樹」の発想を得たようです。

 

 

バーデンリヒテンシュタイン城ゼーグロッテなどがこの南の森での一般的な観光ポイントです。

全てを見るのはそれなりに時間がかかりますので、専用バスでたいていどこか2か所の入場見学をして、写真ストップをしながら、ウィーンから4時間での観光というのが一般的だと思います。

ウィーンの街とは全く違った郊外の自然に触れられます。

この辺りは地元でも有名なハイキングコースが多くあり、ハイキングをするのもお勧めです。

 

 

 

 

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