ウィーンの森 (Wienerwald) は、ウィーンを北、西、南と3方向から囲み、1.250km²と東京23区の
倍以上の広さです。
地形的な特徴は、アルプス山脈の一番東に位置しています。
つまり、ウィーンの森はアルプスの
一部です。
アルプスは長さ約1.200km,
幅約150~250kmで、オーストリア、スイス、イタリア、フランスと大きく4か国(実際はドイツ、スロヴェニア、リヒテンシュタインにも少し)をまたがり、無数の山が連なり、たくさんの谷が存在し、様々な部分に分かれ、それぞれの部分に名称がありますが、
全部ひっくるめてドイツ語でAlpen (アルペン)と呼ばれています。
ウィーンの森は見どころも3つに分かれます。
地形は全てつながっているので、もちろん歩いて縦断できますし、車道もかなり整備されています。
ハイキングコースもとても充実しており、短いコースから長いコースまで様々です。
車で出かけて、車を停めておいて自然を楽しむのが地元では一般的です。
ウィーンの森の最高点は、Schöpfl (シェプフル)で、標高894mです。
北方面のカーレンベルク、レオポルヅベルクへは、市バス38Aで簡単に行くことができます。
西方面のラインツ動物公園は、市電60とバス60Bと使って行けます。
南方面は、国鉄やローカルバスを使うのでかなり行きづらいです。
北
カーレンベルク、レオポルズベルク、ウィーンの最高点ヘルマンスコーゲル (542m),
ベートーヴェンの散歩道や遺書の家、斜面はブドウ畑、山の向こうにはクロスターノイブルク修道院などがあります。クロスターノイブルク以外は全てウィーン市です。
ベートーヴェンの遺書の家などは、ウィーンの森というよりもウィーンの郊外です。カーレンベルクなどに行くとウィーンの森らしい府雰囲気を楽しむことができます。
南
ローマ時代からの温泉地バーデン、ベートーヴェンが滞在した
メードリング、ローマカトリック教会でも重要な12世紀前半に設立された
ハイリゲンクロイツ修道院、 リヒテンシュタイン公国の発祥地マリアエンツェルスドルフ、ルドルフ皇太子がピストル心中自殺をしたマイヤーリンク、ヨーロッパ最大の地底湖ゼーグロッテやシューベルトゆかりのレストラン、ヘルドリヒスミューレがあるヒンターブリュール、ブドウ畑の中にあるグンポルズキルヒェンなど見どころが点在しています。