ウィーンによく見られるこの時期の花 463 (アメリカキササゲ)

オーストリアでは昨日6月21日 (土) 4:42が夏至でした。

夏至のことをドイツ語ではSommersonnenwendeと呼んでいます。

年間を通して一番日が長いわけですが、夏至を過ぎると日が短くなって行くのでなんか寂しい感じがしますね。

日はちょっとずつ短くなるのですが、夜は夏至以前よりも明るさが残っているような気がします。

つまり朝が明るくなるのが遅くなってるということでしょうね。

さて今日は久しぶりにこの時期の花です。

 

 

こちらはドイツ語でTrompetenbaum(トロンペーテンバウム)、学名ではCatalpa bignonioides,

日本ではアメリカキササゲ(アメリカ木大角豆)です。

ノウゼンカズラ科のキササゲ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカの南東で、ヨーロッパには18世紀の前半1726年にイギリスの自然歴史家のMark Catesbyよってもたらされました。

 日本には明治時代末期に入って来たそうです。

 

乳白色の白い特徴的な形の花をたくさん咲かせ、背丈もかなり高くなることから遠くからでもよく目立ちます。

ドイツ語の名前である"Trompeten"はトランペットという意味で、花がラッパの形のような釣鐘状になっています。

また実である細長い莢(さや)がぶら下がっているのも特徴です。

 

 

開花時期は6月~7月で、何となくマロニエを思わせるかのように、(実際は全く違いますが)垂直上に3cm~5cmぐらいの釣鐘型の白い花をたくさん咲かせます。

でも近くで見るとわかりますが、色合いは白のマロニエのようですが、マロニエとは全く違う形をしています。

近縁種のキササゲよりこちらの方が花が大きく、美しいと思います。

花弁の内側には黄色のすじと紫色の斑点があります。

葉、樹皮、果実は薬用にも利用されます。

 

全体の高さ20mぐらいまでになり、葉は10cm~20cmで幅が広いハート型です。

かなり特徴的ですからすぐに見分けがつきます。

 

写真のアメリカキササゲは2025年6月20日08:40頃、シラー公園で撮影したものです。