今日は"Steffl-Kirtag" というシュテファン大聖堂前で毎年開かれる恒例のお祭りの模様をお届けします。
このSteffl-Kirtagは2002年から毎年行われていて、今年で22回目ということになります。
このお祭りはキリスト昇天の日に始まり、聖霊降臨祭の月曜日までの12日間です。
今年は復活祭が3月31日だったので、このSteffl-Kirtagも5月9日から開かれています。
地元ウィーンではシュテファン大聖堂を愛称でSteffl (シュテッフル)と呼んでいます。
シュテファン大聖堂は、キリスト教の一番最初の殉教者であるシュテファヌスに捧げられている・・・ということでそこから愛称がStefflです。
Kirtagとは、Kirchweihで、いわゆる教会堂開基祭です。
一般的に開基祭とは、中世以来の教会奉納祭が地元のお祭りに変わったものです。
ウィーンのシンボルであるシュテファン大聖堂は、1945年4月11日から12日にかけての第2次世界大戦の末期には大きな被害を受け、屋根が焼け落ちました。
これはウィーン市民にとってはとても悲しい出来事でした。
そこからできるだけ早く再建を・・・ということで、1948年にはもう再建された大聖堂で戦後最初のミサが行われています。
そして1952年4月26日には大聖堂の新たなオープニングが厳かに催され、その同じ日に新しいプンメリンがウィーンに運ばれてきました。
このSteffl-Kirtagは2002年から開かれていると前述しましたが、その新たなオープニングがあった1952年からの50周年記念ということで、2002年に行われたというわけです。