ウィーンによく見られるこの時期の花 327 (クロッカス・トムマシニアヌス)

ウィーンの冬は年々暖かくなっている気がしますが、週末からは全体的に気温が低そうです。

今日は4:00の時点で1.1℃でした。今年の冬は日中の気温がマイナスであった日は現時点で9日ありましたが、ウィーンの街は春の訪れを感じます。

 

さて、今年はすでにプリムラターキッシュヘーゼルマツユキソウニオイガマズミと春先の花を話題にしましたが、今日のこの花も現在多く見られます。

 

こちらはドイツ語ではKrokus、

学名ではCrocus、

日本語ではクロッカスです。

 

クロッカスは秋咲きと春咲きがあり、秋に咲くクロッカス・スぺキオススを話題にしたことがありましたが、こちらは春咲きですが、実際は2月初めに咲いているので、こちらではまだ冬です。

厳密には春になる前ですから、ドイツ語ではVorfrühlingです。

アヤメ科のクロッカス属で、多年草です。

 

こちらはおそらくドイツ語でElfen-Krokus、学名ではCrocus tommasinianusだと思います。

(自信はありませんが・・・)

 

 

開花時期は2月~3月で、高さは7cm~17cm、花の色は薄紫で、花弁の外側はもっと色が薄く、線が入っていません。

原産は南ハンガリー、クロアチア、ボスニア、セルビア、ブルガリア界隈で、標高1.500mぐらいまでの夏は緑になり、日陰が多い落葉樹林地帯に多く見られます。

 

クロッカスと言えば球根を思い浮かべますが、これは野生で生育していて、年々増えているような気がします。

もっとも最初は人為的に球根が植えられたかもしれませんが、土や環境が適しているとどんどん増えていきます。

これから咲こうとしているクロッカスがたくさんあります。

 

写真は2枚共2021年3月13日14:30頃、ベルヴェデーレ宮殿横にある植物庭園で撮影しました。

 

 

 

 

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