今年は4月1日が復活祭でした。
復活祭は春の訪れを祝う空気を強く感じるため、カレンダー的には区切りがよかった気がします。
それ以降は日中の気温も上がり始め、4月8日は今年初めて日中の気温が20℃を超えました。
一挙に春らしくなり、太陽の下にいると半袖でもちょうどいいぐらいの暖かさです。
実際に街中では半袖で歩いている人を多く見ます。
新緑が出始めた頃のウィーンの街はまた素敵です。
外をただ歩くだけで楽しいですね。
オーストリアはアルプスが広範囲にわたって横たわっているという地形の特徴があります。
ウィーンの森から始まって西の方に向かうにつれて山がどんどん高くなっていきます。
ウィーンの街中でもウィーン市が定めているStadtwanderwegというハイキングコースがあり、豊かな緑と自然に手軽に触れることができます。
ウィーンでも長閑な風景を見ることはできますが、ウィーンを離れた郊外にはウィーンとはまた違うもっと豊かな自然がたくさん広がっています。
うちは天気がいい時には色々な所に出かけ、散歩らしき散策、ハイキングをよくしていますが、先日今年になって初めて自然公園Hagenbachklammに行きました。
Hagenbachklammは年間を通してよく行く、うちのお気に入りのスポットのひとつです。
先日のこの時もおにぎりを持って出かけました。
Hagenbachklamm (ハーゲンバッハクラム)はウィーンから車で約30km離れた所に位置し、KlosterneuburgとSt. Andrä-Wördernの間に広がるウィーンの森の中にある"Naturpark Eichenhain"という自然公園です。
Naturpark Eichenhainは広さ約3850haもあり、Hganebachkalmmはその一角にあり、名前にもなっているHagenbachという川に沿った片道3km程のハイキングコースです。
Klammとはドイツ語で渓谷ですのでHagenbach渓谷です。
ウィーンの森と言っても、観光で行くウィーンの南の森やカーレンベルクとは違い、地元の人しか来ない穴場的な場所です。
森の中を流れる川のせせらぎがとても気持ちよくハイキングをさせてくれます。
コースには11個の木の橋が掛けられていて雰囲気を盛り上げています。
オーストリアのハイキングコースを示す国旗が多く見られます。
写真に見られる緑はラムソンで、この界隈には毎年大量に生育します。
右上の写真に見られるように情緒ある木の橋を多く渡ります。
川のせせらぎ、多くの野鳥の鳴き声・・・生き返った気持ちにさせてくれる場所です。
うちはたいていこのコースの中程に川の真横にあるベンチでおにぎりを食べる習慣があります。
ここは1周するハイキングコースではなく、片道3kmと前述したように通り抜けるスタイルですので、入口が2ヵ所あるわけです。
どちらからでもハイキングコースに入れるようになっていますが、車で行った場合、どちらかの駐車場に止めて歩きますので反対側に着いたらまた同じルートで戻って来る必要があります。
それでも飽きることは全くありません。
途中で別のハイキングコースに入ることもできます。
左上は国道側の入口で、こちらの方が反対側よりも入口らしくて、ここから入る地元の人が多いです。
右上は途中の橋で、この辺りは川の真横がルートとなっています。この橋を通るたびにここで4年前にサラマンダーを見たことを思い出します。
うちがよくやるのは、おにぎりを食べる川の横にベンチが置かれている所まで歩いて、また戻ったり、
家族をどちらかで降ろして私が車で反対方向へ行き、そこから歩いて家族と落ち合いそのまま車で帰るというパターンが一般的です。
今年最初のこの時は往復しました。
ここには遊び場、サッカーグラウンドもあり、散策以外でも楽しむことができるお勧めスポットです。