ウィーン生まれの画家クリムトは日本にも多くのファンがいます。
特に2012年はクリムト生誕150周年記念の年で、それをきっかけに急増したように思えます。
クリムトを見ようと思ったらまずベルヴェデーレ宮殿に行くことになるでしょうか。
ここはオーストリアギャラリーという美術館になっていますが、ここにクリムト代表作である「接吻」があります。
観光でも重要なこのベルヴェデーレ宮殿は以前写真ストップだけが主流でしたが、現在では逆に写真ストップはほとんどなくて、クリムトを見るために入場観光します。
団体ツアーの場合は行程がきついことが多いので、限られた時間でここを見ることが非常に多く結構大変です。
さて、このベルヴェデーレ宮殿は今年1月8日から模様替えをしていて、クリムトの絵画を始め、シーレ、印象派などここの絵画全てが引っ越しをしていて、見られない絵画が多かったりとか、入れない部屋があったりとかでかなりの制限があります。
3月には全て終わるということなので、日に日に状況は良くなっているとは思います。
クリムトは重要なので、なるべく多くの方に見てもらおうと影響が最小限になるような美術館側の配慮を感じましたので、接吻が見られなかったことはなかったと思います。
そのクリムトも引っ越しが完了し、全く反対側に移動しました。
上の2枚の写真は、以前クリムトが見られた空間で、宮殿の西側端の部屋に展示されていました。
現在ここは「バロックとオーストリア」というテーマになっていますので、クリムトの時代とは全く違うものが展示されています。
ここからクリムトは正反対の東側の大部屋に引っ越ししました。
空間は同じはずなのですが、展示されている絵が大きく変わったので、全く別の部屋にいるみたいです。
絵部屋の空気にとても大きな影響を与えますね。
現在新しくクリムトが展示されている部屋は、上の2枚の写真の空間にクリムトが移る前に展示されていた部屋だったので、結局クリムトはまた元の場所に戻ったことになります。
去年から写真がほぼ解禁になったベルヴェデーレ宮殿のコンセプトが変わったのでしょう。