新年を迎えたと同時にこちらではぶたを贈る習慣があることはすでに書きました。
クリスマスが終わった次の日の27日からは街中にはぶたやてんとう虫のキャラクターを売る
屋台がまるで待ってましたと言わんばかりにたくさん街中に現れます。
それに合わせて、特定の場所では大晦日村やニューイヤー市がクリスマス市の延長のように
登場します。
これはクリスマスが終わったらあと数日で大晦日、そして年明けですからそのままクリスマス市を延長させるような経済的効果を狙ったものでしょう。
実際に大晦日にかけて本当にたくさんの観光客がウィーンに集まります。
旅行業界にいる私にとってはとてもいいことだと思っています。
さて、ぶたを贈る習慣から少し話がそれましたが、ニューイヤー市などではクリスマス市同様にプンシュが提供されていますが、カップがかなり個性的です。
こちらがその個性的なぶたのプンシュカップです。
これはこの時期にしか登場しませんし、クリスマス市でももちろん見ることはができません。
新年にはぶたを贈る習慣があることからプンシュカップまでもぶたになっています。
1ヶ月以上も続いたクリスマス市の普通のカップや靴型のプンシュカップに慣れているとこのぶたのカップはとても斬新です。
これが提供されたのは街中で年越しにかけて皆さんが盛り上がる毎年恒例のSilvesterpfadにあるプンシュスタンドや大晦日村で見ることができます。
左の写真はマリア・テレジア広場のSilvesterdorf(大晦日村)で、バックに見えているのは自然史博物館です。
この日は午前中の仕事が終わって、空き時間にちょっと足を延ばしてみました。
ぶたのプンシュカップには"2016 Vienna"と書かれていて、カップの底の緑の部分には
"Stadt Wien"というウィーン市のロゴが見られます。
ちなみに"WIEN"(ヴィーン)はドイツ語のウィーンの正式名称でから、地元では誰もがWienと呼んでいます。
"Vienna"は英語とイタリア語読みで、日本語ではウィーンです。
カップの反対側にはウィーンのシンボルにもなっているシュテファン大聖堂と大観覧車のイラストが見られます。
このユニークなぶたのカップは年末から年始まで見ることができました。