ウィーンという街は415km²とかなり広い街ですが、本当に住みやすく生活のクオリティーが高い街だなぁ~と20年以上住んでいてもよく思います。
中心からちょっと離れるだけで豊かな緑が広がっていて、またウィーンとは思えない牧歌的な所が多くあります。
家族とよくハイキングと言うと大げさですが、散歩や散策をしょっちゅう楽しんでいます。
よく出かける所がウィーン21区のStammersdorf界隈で、ここにはグリンツィングなどとは全く雰囲気が違う、地元の本格的なホイリゲ街があります。
そこから始まる"Stadtwanderweg 5"があり、よくうちはここに出かけます。
この辺りの秋の雰囲気を少し紹介します。
Stadtwanderweg (シュタットヴァンダーヴェーク)はウィーン市が管理しているウィーン市内のハイキングコースで全部で9コース(11コース)あります。
直訳すれば街のハイキングコースです。
ホイリゲが多く集まるStammersdorf中心よりもっとBisamberg方面に行くと、古い石畳の道などがいくつも残され、ウィーン市内とは思えない雰囲気が漂っています。
そこから少し上って行くとぶどう畑と草原が広がっています。
天気がいい時にここを歩くと最高です。
写真左は"Stadtwanderweg 5"の道標です。
この道標の下には"Nehmen Sie Rücksicht,auch Wildtiere brauchen Ruhe! "と鹿が描かれた札が取り付けられています。
これは野生の動物達も静けさが必要ですから配慮して下さい・・・という意味です。
実際に私はこの界隈で野生の鹿を数回目撃したことがあります。
ウィーンというヨーロッパの大都市にもかかわらずです!
右の写真はBisambergが見えているのんびりした風景ですね。
左はStammersdorfでこの時点で営業しているホイリゲが示されています。
ここは昔ならではの習慣でグリンツィングのように年中無休で営業しているホイリゲはありません。
観光客向けではなく、地元の人用です。
実際にここには観光客はほとんど来ることがありませんので、ウィーンでの本当のホイリゲの雰囲気を味わえます。
右の写真は奥に標高484mのカーレンベルクが見えています。
ぶどう畑のすぐそばを歩くこともできます。
ぶどうの葉も黄葉していて綺麗ですね。
この時期ならではです。
収穫はとっくに終わっていますが、いくつかはまだぶら下がっているものもありました。
とてもウィーン市とは思えないこのようなのどかな所を歩き、気持ちをリフレッシュして、
そして帰りにどこかのホイリゲによって喉の渇きを潤します。
ホイリゲというとワインをイメージしますが、ワインだけではありません。
うちは散策の後、よくぶどうジュースを飲んで帰ります。
これも街中では飲めない味です!