ウィーンによく見られるこの時期の花 464(野生のシクラメン)

休暇シーズンが終わり一昨日9月1日から新年度が始まりました。

今年は8月31日が日曜日だったので、9月1日月曜日から学校も始まり区切りがいい年ですね。

朝は16℃前後と涼しくなりましたが、日中は28℃ぐらいまでは上がりますからかなり暑いです。

ウィーンは日中の最高気温が30℃を超えた日が今日までで30日ありますが、青空は秋を思わせる色になってきていますから、夏も終わりという感じがします。

さて、今日は夏の終わりを告げる花をお届けしましょう。

 

こちらは野生で咲いているシクラメンです。

ドイツ語でEuropäisches AlpenveilchenとかWildes Alpenveilchenとか、Zyklamen とも呼ばれ、

学名はCyclamen purpurascens,

日本語ではシクラメン・プルプラセンスとかアキザキシクラメンとも呼ばれているでしょうか。

サクラソウ科のシクラメン属です。

 

シクラメンと言えば鉢に入った大きいCyclamen persicumが一般的かもしれません。

赤、白、紫、ピンクなどの色があります。

これは高さ40cmぐらいで、この種類の原産は地中海沿岸のトルコ、イスラエル界隈(小アジア)とされていて、ヨーロッパには17世紀頃に入って来ました。

それが品種改良されて日本には明治時代末期に入って来たようです。

 

 この野生のシクラメンの原産はヨーロッパで、南アルプス、オーストリアを含む東アルプスからバルカンまでの石灰質の地質で陰になる所を好み、標高2000mぐらいまで見ることができます。

最もヨーロッパアルプスの大部分は石灰岩アルプスですね。

Cyclamen はギリシャ語の「cyklos(円)」からきているそうです。

 

高さは5cm~15cmぐらいとかなり小さく、ハート型の葉で、葉の中央は濃い緑、外側に白い斑点模様が見られ、花の色は薄紫からピンクで、開花時期は7月中旬~9月です。

 

写真は全て2025年8月30日16:50頃、ウィーンの森自然公園Hagenbachklammで撮影したものです。