ウィーンによく見られるこの時期の花 446(ニセアカシア)

一昨日と昨日は天気が崩れたウィーンです。

雲の動きが複雑で急に強い雨が降ったり、止んだりと・・・5月に入ってもAprilwetterです。

一昨日は午後シェーンブルン宮殿の見学が終わったらポツリポツリと雨が降り始めました。

でも傘が必要な雨ではなかったのですが、同じ時期にウィーンの別の場所では物凄い強い雨が降っていました。

ウィーンは広い街でウィーンの中でも天気が違うことがよくあります。

 

さて、今日はウィーンにこの時期至る所に見られる花をお届けします。

やはりこの花も今年はひじょうに早く咲き始めました。

 

 

これはドイツ語でGewöhnliche Robinie (ゲヴェーンリヒェ・ロビーニエ)、学名でRobinia pseudoacacia

日本語ではニセアカシアです。

ハリエンジュとも呼ばれているでしょうか。

 

マメ科のハリエンジュ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカ東部で、日本には明治5年に渡来しました。

 

ニセアカシアはヨーロッパを始め、色々な所に移植されてオーストリアでも様々な所で見ることができ、街路樹として植えられていたり、山地で野生化しているものもたくさんあります。

 

 

高さは25mぐらいになり、開花時期は5月~6月ですが、今年は4月の後半に咲いているのも見かけました。

白い花がとにかくたくさんぶら下がっていて、フジのように見えます。

最もフジは紫、キバナフジは黄色ですが、共にこのニセアカシアと同じマメ科ですね。

ウィーンの街中の公園に必ずと言っていい程植えられていますし、街路樹としても多くの場所で見られます。

地下鉄なんかに乗っていると、背丈が高いので遠くからでも車内からたくさん見ることができます。

 

花全体の大きさは15cm~20cmぐらいでしょうか。

ひとつの花は2cmぐらいでいい香りを放ちます。

葉は3cmぐらいの大きさで、楕円形をしていて、鳥の羽のように左右にいくつも並んでいるので、花が咲いてなくてもそれとわかります。

花が咲いた後に、5つぶほどの豆が入った5cm~15cmぐらいの長さの鞘(さや)がぶらさがります。

 

写真は2024年4月29日08:15頃、 Doubletree By Hilton Schönbrunn の裏側で撮影したものです。