週末夜のグラーベン

ここ数日は暑い日が続いているウィーンですが、今日から日中の気温が今年初めて30℃を越える予報になっていて、毎日30℃以上、今週末は35℃といきなり真夏に突入です。

5月2日でロックダウンが終わり、博物館なども開き始め、17日からは学校も毎日になり、19日からはカフェ、レストランも営業を再開し、コロナ禍でもだいぶウィーンの街の空気も普通に感じるようになりました。3G・・・getestet(検査結果が陰性)、genesen(コロナから復活)、geimpft(ワクチン接種)である人がレストランやカフェ店内に座れ、街中では開放的な空気が漂い、6月10日より規制も少し緩和されています。

 

 

さて、今日は週末夜のグラーベンをお届けします。

 

 

先週末金曜日(6月11日)、22:00過ぎのグラーベンの様子です。

この日は日本語を話す子供の会の懇親会があり、急いで抗原検査を済ませて焼き肉屋さんで盛り上がりました。

 

多くの人が歩いていて、カフェのテラスも賑わっています。

半袖でもちょうどいい気持ち良さで、夜の散歩を楽しんでいる人がたくさんいました。

カフェテラスのそばに行くと人々の笑い声が聞こえ、今がまだコロナ禍とは思えない、コロナ以前のウィーンの本来の生活空気を感じました。

 


Graben (グラーベン)はケルントナー通りとシュテファン大聖堂の間にあるStock im Eisen Platzからコールマルクトまでの約300mで、広場のような通りです。

ローマ時代ヴィンドボナの頃は堀になっていた所なので、堀=Grabenということです。

ヴィンドボナの中心部を囲んだ城壁の南側の堀グラーベンは、コールマルクトを越えたもっと奥にある現在のNaglergasseの終わりまで続いていました。

バーベンベルク時代の12世紀の終わり、ウィーンの街を拡張する際に城壁が築かれていく中で、おそらくその時にローマ時代の残りの城壁と共にこの堀が埋められ、整備されました。

13世紀終わりには市場でもあり、果物なども売られ、14世紀前半はキャベツ、15世紀にはその他の野菜も売られていました。

場所がらよく、お祭りや皇帝や大公などの凱旋セレモニーも開かれています。

 

1973年5月にシュテファン広場の地下鉄の建設に伴い、それに先立った1971年には試験的にウィーンで最初の歩行者天国とになります。

グラーベンにはJosefsbrunnen(ヨゼフの泉)、Leopoldsbrunnen(レオポルドの泉)、ペスト記念柱の3つがあります。

 

私はグラーベンは大好きですね。

ここの雰囲気は洗練された優雅さ・・・ウィーンらしさを感じます。

 

 

 

 

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