ウィーンによく見られるこの時期の花 281(キバナセツブンソウ)

冬は年々暖かくなっているような気がします。

やはり地球温暖化のせいでしょう。

今年の冬も日中にマイナスになった日はまだありませんし、それどころか先週は20℃に達し、春が訪れたような開放感が漂いました。

最近は日中+10℃前後と決して寒くありません。

 

自然を見ていると花が咲き始めていますね。

今年最初の花はやはりこの花でしょう。

 

これはドイツ語で

Winterling(ヴィンターリング)、

学名でEranthis hyemalis、

日本語ではキバナセツブンソウで

キンポウゲ科セツブンソウ属です。

オオバナキバナセツブンソウと呼ばれるかもしれません。

小さな花なのですが、黄色であちこに、そして場所によっては密集して咲いているので遠くからでもよく目立ちます。

キバナセツブンソウは冬の時期でも一番最初に咲く春を感じさせる花で、2015年の時にはすでに1月半ばには咲いていました。

今年のこの時期のキバナセツブンソウはちょうどこれから咲き始めようとするものが多く、まだ全開していません。

 

 

それでも探せば場所によって綺麗に咲いているのも見つかりました。

キバナセツブンソウは多年草で、高さ5cm~15cmぐらい、開花時期は2月~3月です。

たいていの場合花が出た後に、5~7つの部分に分かれた、花を円形に囲むような形で葉が出て来ます。

花は濃い黄色でつやがあり、2cm~4cmぐらいの幅で、花が開く前はコップのような形をしています。

原産は南東ヨーロッパで、茂みや森などに多く見られます。

キバナセツブンソウは16世紀後半にはすでに薬草の本に登場しています。

 

2020年2月8日11:20頃,ベルヴェデーレ宮殿の隣にある植物庭園で撮影したものです。