1年以上前にベートーヴェンのパスクヴァラティーハウスの展示内容が充実したことについて書きました。
これは去年、2017年11月25日からハイリゲンシュタットにある遺書の家がリニューアルオープンしたことと関係があります。
逆に遺書の家には、パスクヴァラティーハウスに置かれていたベートーヴェンのナネッテ・シュトライヒャー製のピアノが現在は置かれています。
ウィーンにはベートーヴェン愛好家の方も年間を通して多く訪れます。
ベートーヴェンの跡を辿ろうと思うと、時間がいくらあっても足りません。
彼は80回近くの引っ越しをしたおかげで、街中にはベートーヴェンの滞在場所が点在しています。
ウィーンでベートーヴェンの博物館としては、ハイリゲンシュタットの遺書の家、パスクヴァラティハウス、EROICAHAUS(エロイカハウス)の3つが挙げられますが、それ以外でもベートーヴェンが住んでいたことを記した記念プレートがたくさんあります。
記念プレートよりも、ベートーヴェン像に興味を持たれる方も多いです。
ベートーヴェンの記念像と言えば、ウィーンではこちらでしょうか。
実はウィーンで一番古いベートーヴェン像はこのどちらでもありません。
ウィーンに詳しい方は、えっ、この像なの?・・・と思われるかもしれません。
そうです、ベートーヴェンの散歩道で見られるこのベートーヴェン像がウィーンでは一番古いんですね。
これはドミニク・アントン・フェルンコルンという知られた彫刻家によるもので、1863年6月15日に除幕されました。
この記念像はベートーヴェンの散歩道にある、"Beethovenruhe"(ベートーヴェンルーエ)という閑静な場所に立っています。
この辺りは難聴を患っていたベートーヴェンが日課のように散歩をした所で、ここでよく腰を下ろして休憩したということです。
ここは地元の方が多く散歩をしている所で、私も年間を通して仕事でもプライベートでもよく訪れます。
(個人的にはこの像を見に来るわけではなく、ここはウィーン市のハイキングコースのひとつにもなっっていることもあり、その時にここをよく通るということですが)
ベートーヴェンファンの方は、是非見ておきたい記念像ですね。