ウィーンフィル ニューイヤーコンサート(2019年)覚え書き

去年の12月からずっと忙しくて、クリスマスだけを除いて年末年始も休みなく仕事をしました。

昔は昼間の観光の後、夜のナイトツアーなどもやってその後さらに空港にお迎えに行くなんてこともしてましたが、年齢と共に体力の回復が遅くなりますので、今はよっぽど特殊でない限りは夜は仕事をしません。

去年の大晦日はベルヴェデーレ宮殿のあり得ない大混雑に巻き込まれながらも無事に終わって夜は紅白を見ながら家族とのんびり年越しをしました。

元旦は早速仕事を開始しましたが、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートがずっと気になっていました。

ニューイヤーコンサート中に、皆さんに楽友協会ホールの前で御案内するのはちょっと複雑な気持ちになりますね。

私も毎年ニューイヤーコンサートは楽しみにしていまして、今年のニューイヤーを去年からもウィーンフィルのサイトに申し込んでいましたが、抽選で外れてしまいました。

最も当たる確率はほとんどないでしょう。

そんなわけで毎回ニューイヤーコンサートは自宅の特等席で見るわけですが、今年も仕事の後楽しみながら見ました。

今日はその覚え書きです。

 

今年もニューイヤーコンサートはリンク道路付近を上から見た映像から始まって、シュテファン大聖堂が最初に登場し、カメラが移動してホテルインペリアル、そして楽友協会ホールの建物が映し出され、この正面入り口の扉が開いて視聴者も中に入って行くような演出で始まりました。去年2018年はナポリ生まれ76歳の巨匠Riccardo Muti(リッカルド・ムーティー)で彼にとっては5回目のニューイヤーでしたが、今年は対照的にニューイヤーは初めてとなったChristian Thielemann(クリスティアン・ティーレマン)でした。

彼はドイツのベルリン出身で今年ちょうど60歳になります。まだベルリンの壁があった頃に生まれた方で、ベルリンの西側出身です。

そう言えば今年はベルリンの壁が崩壊したちょうど30周年記念ですね。

ニューイヤーを振るのは初めてでもウィーンフィルとの関係は2000年より続いていて、多くの客演を重ねています。映像ではかなり若く見えましたね。

 

今年の最初の演目はCarl Michael Ziehrerの"Schönfeld-Marsch op.422" から始まり、2曲目にはJosef Straussの"Transactionen,Walzer op.184"で、この時にウィーンの世田谷公園が登場しました。

今年はオーストリアと日本の政治的国交150周年記念ということで、この日本庭園が取り上げられました。

映像ではサクラやモクレンが美しく咲いている公園がとても印象的で、映像だけ見ていると小さな日本庭園であるということを感じさせませんでした。

余談ですが、私のこのホームページの世田谷公園を紹介したページに物凄いアクセスがあって驚きました。

テレビの力は凄いですね(笑)

3曲目はJosef Hellmesberger Sohnの"Elfenreigen"です。

ヘルメスベルガーはオーストリアの作曲家で、ヴァイオリニスト、指揮者でもあり、美しき青きドナウの初演の際の合唱団のメンバーで舞台に立っていました。

4曲目はJohan Strauss II.の"Express,Polka shnell op.311"、

5曲目はJohan Strauss II.の"Nordseebilder,Walzer  op.390"、

6曲目はEdward Straussの"Mit Extrapost, Galopp op.259" と続き、その後恒例の休憩となります。

 


今年は国立オペラ座の公演が始まって150周年記念の年です。

テーマは国立オペラ座で、国立オペラ座の建物が後ろから映され、正面階段ホール、オーケストラピットの国立オペラ座管弦楽団、客席の模様などが登場した後、4人のチェリストが演奏するフィガロの序曲から始まり、国立オペラ座の色々な場所や場面が万華鏡のように登場しました。

ドン・ジョバンニ、こうもり、ルチア、バラの騎士、魔笛からの知られた曲が流され、振り付けのリハーサル、舞台裏、メーク、小道具、大道具・・・全てが国立オペラ座に関することでした。

毎年この休憩の映像は楽しいですね。

 

国立オペラ座の舞台裏事情1国立オペラ座の舞台裏事情2国立オペラ座の舞台裏事情3国立オペラ座の舞台裏事情4国立オペラ座の舞台裏事情5国立オペラ座観客席の天井にあるシャンデリア

国立オペラ座は当時評判が悪かった 、ウィーン主要劇場での客席の埋まる割合ウィーン主要劇場での年間の公演数国立オペラ座にある3つの広間

 

も御覧下さい。

 

 

 


後半11曲は1曲を除いて全てヨハン・シュトラウス2世、ヨーゼフ・シュトラウス、エドワード・シュトラウスでした。

7曲目Johan Strauss II. "ジプシー男爵の序曲"

8.Josef Strauss "Die Tänzerin,Polka française op.227"

9.Johan Strauss II. "芸術家の生涯 op.316"

ここでは男女5組が国立オペラ座でバレエを披露しました。

最近の演出では恒例であった美しき青きドナウでのバレエがなくなっていますね。

 

10.Johann Strauss II. " Die Bajadere,Polka schnell op.351"

11.Edward Strauss "Opern-Sirée,Polka française op.162"

12.Johan Strauss II. "Eva-Walzer nach Motiven aus Ritter Pásmán op.441"

13.Johan Strauss II. "Csárdás aus Ritter Pásmán  op.441"

ここではSchloss Grafeneggが登場しバレエが披露されました。

 

14.Johan Strauss II. "Egyptischer Marsch op.335"

15.Jpsef Hellmesberger Sohn "Entr' acte-Valse"

16.Johan Strauss II. "Lob der Frauen,Polka mazur op.315"

17.Josef Strauss "Sphärenklänge,Walzer op.235"

以上が後半の曲でした。

 

ここからアンコールとして

18.Johan Strauss II. "Im Sturmschritt,Polka schnell op.348"

 

そして伝統である

19.An der schönen blauen Donau op.314 (美しき青きドナウ)

 

 

美しく青きドナウでは演奏を始めてからすぐ止めて、ティーレマンが振り返って皆さんに新年の挨拶をウィーンフィルと共にするという伝統ももちろん行われました。

 

この曲が演奏される時は、ドナウ河の最も美しいヴァッハウ渓谷の秋、

Schloss Persenbeug,Greinberg,Mariateferl,Schloss Artstetten,Ruine Weitenegg,Scloss Leiben,

Schön Bühel,Aggstein,Hinterhaus,Dürnstein,Burg Greifensteinといったドナウ河沿いや付近にある重要なお城、廃墟、教会などが登場しました。

 

最後はもちろん

20.Johan Strauss Vater "ラデツキー行進曲 op.228"

 

今年のニューイヤーも去年同様、何か特別なハプニングがあったわけではありませんが、ウィーンフィルと友好な関係にあるティーレマンとの一体感と暖かい空気が感じられて良かったですね。

毎年のことですが地元の評判もいいです。

 

 


ウィーンフィルのニューイヤーコンサートが行われる場所は楽友協会の黄金の間です。

このホールは世界で最も音響がいいホールのひとつで、ウィーンフィルの本拠地となっています。

私も数え切れないぐらいホールの中を御案内していますが、ニューイヤーコンサートの時は花が飾られ綺麗に装飾されますから普段とは全く違います。

 

ニューイヤーコンサートは3回あるということはあまり知られていないようですね。

12月30日、31日、1月1日の3日間で、3日間とも同じ顔触れで同じ内容で行われますが、1月1日だけは世界に生中継で、また他の2日間から比べればチケットもかなり高くなっています。

 

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートの始まりはクレメンス・クラウスの指揮で、1939年の大晦日でした。

つまりニューイヤーコンサートではなかったわけです。

しかし、次の年1940年大晦日と翌日1941年1月1日と2日続けてコンサートが行われ、その時からニューイヤーコンサートが始まったというわけです。

 

 

 

 

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