5D映画が体験できるウィーンのマジックヒストリーツアー "TiME TRAVEL"

ウィーンはかつての帝国の都・・・ヨーロッパで一番長く続いたハプスブルグ家の居城があり、そのハプスブルグ家の下に歴代神聖ローマ帝国の皇帝やローマ王の称号があったので、皇帝の居城として栄えてきました。

他のヨーロッパの街とは根本的に歴史的立場が違っているウィーンの街です。

宮廷のおおもとがこのウィーンにあったことから、ここには様々なものが集まり、色々な分野がそれぞれ洗練され、リンクしていくことになります。

ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮した街です。

 

ウィーンにはそういう意味では色々な分野で、様々な博物館が存在します。

シェーンブルン宮殿や王宮といった宮殿見学、美術史博物館ベルヴェデーレ宮殿オーストリアギャラリー、シュテファン大聖堂やリンク道路沿いの荘厳な建造物、モーツァルトやベートーヴェンなどの音楽関係などは外せませんね。

 

そのような一般的な博物館とはちょっと違う、ある意味ではウィーンらしくない、しかしとても面白いお勧めしたい"TiME TRAVEL" を今日は紹介します。

 

"TiME TRAVEL"は、ウィーンの中心部のHabusburgergasse 10A 番地にあり、2012年夏にオープンしました。

ここはグラーベンからちょっと入った目立つことのない通りで、王宮へと続いています。

この通りはグラーベンを横切っていて、市バス、緊急自動車、タクシーが走ります。

以前ここの通りのクリスマスイルミネーションも話題にしたことがありました。

ただでさえ目立たないこの通りに、右の写真に見られるようなこのTiME TRAVELの目立たない入口があります。

 

TiME TRAVEL...時間旅行・・・はタイムマシンに乗って、ウィーンの様々な時代を訪れる博物館で、Magic Vienna History Tourというサブタイトルがついています。

体験的博物館は何と言っても5D映画を楽しめます。

マリア・テレジア女帝、フランツ・ヨーゼフ1世、エリザベート皇后といったハプスブルグ家のメンバーが語り、モーツァルトやヨハン・シュトラウスが話をしたり、第2次大戦時の状況、現在に戻って来るという50分のアトラクションツアーです。

 

入口は狭いですが、このアトラクションは地下に作られていて、1.300m²もあります。

入場チケットを買うと、そのまま階段で地下に降りて行きます。

左の写真のようにウィーンの歴史的資料がそこらじゅうに展示されています。

この空間をさらに奥に進むと、このTiME TRAVELの本当の入口に着きます。

ここは20分ごとに出るガイドツアーに参加することになりますが、案内はドイツ語ですが、ドイツ語がわからなくても心配はいりません。

ここでは10ヶ国語のヘッドフォン付きオーディオガイドが提供されていますので、日本語を借りて下さい。

オーディオガイドは博物館によくある、その場所に来て自分で番号を押して案内を聞くタイプのものとは違い、ドイツ語のガイドの説明と完全にシンクロして自動的に日本語が流れます。

音量調節以外は何もすることがありません。

案内はドイツ語で行われますが、様々な国の方が同時にそれぞれの言葉で楽しめるようになっているわけです。

 

ガイドツアーが始まるまでは、この場所で待機して下さい。

ロッカーもあり、トイレもあり、飲み物も買えます。

いよいよTiME TRAVELに出発です。

チケットをスキャンして、中に入ります。

残念ながらここからは写真禁止となっているので、文章で御紹介します。

 

雰囲気がある薄暗い空間でガイドさんが皆さんに挨拶をして、さらに地下に降りて行きます。

東京ディズニーランドのホーンテッドマンションみたいな感じです。

ここの地下はミヒャエル教会グラーベンの間にある、煉瓦造りの歴史ある17世紀来からの空間で、ここで絵の中にいるマリア・テレジアやシシィ、修道士、フロイトが話をしてくれます。

 

その後に話題性がある5Dシネマ空間に入ります。

ここでは一挙に地球が始まり恐竜時代に遡り、ローマ時代、シュテファン大聖堂の建築風景、オスマントルコのウィーン包囲、ペスト蔓延などウィーンの歴史の有名な部分が5Dで楽しめます。

タイムマシンで空を飛んでいるように演出されています。

いや~、これは迫力があって、個人的に本当に面白いです。

5Dとは3D映像に風+振動を加えたもので(たぶん)、リアル感が倍増します。

 

その後はハプスブルグ家の空間で、マリア・テレジア女帝やフランツ・ヨーゼフ1世、エリザベート皇后、マキシミリアン1世が面白く話をしてくれます。

全部日本語でシンクロされますから言葉は心配いりません。

私はドイツ語の案内を聞いて、別の時にはオーディオガイドの内容も聞いてみましたが、ニュアンスが伝わるようにうまく訳されています。

 

その後はペストの空間で、伝染病のペストが蔓延したこと、遺体の演出があり、愛しのアウグスティンが登場します。

この辺もウィーンらしいですね。

 

その後ヨハン・シュトラウス2世とモーツァルトが面白おかしく会話をしてくれます。

 

次の大きな空間では遊園地のコーヒーカップのようにゆっくり回転する席に座って、美しき青きドナウが音と映像で楽しめます。

 

その後は第2次世界大戦のウィーンの占領時代がテーマとなり、防空壕が演出されていて、その中で当時のオーストリアのKurt Schuschnigg首相のドイツとの併合による悲痛な演説、ヒトラーの演説、地上で爆弾が降り注ぐ感じが演出され、オーストリアがベルヴェデーレ宮殿で国家条約を結んだ時のLeopold Figl外相の映像が見られます。

 

最後はFiaker(フィアカー・・・馬車)に乗って、ウィーンの街を空から眺めます。

ここでは馬車に乗っている家族3人がウィーンのどこを見ましょうか・・・と両親が話している時に、子供が持っているスノードームから私達が抜け出して、馬車で駆け巡る演出となっています。

 


TiME TRAVELのガイドツアーは50分です。

毎日10:00~20:00で、毎時00,20,40の20分ごと、最終ツアーは19:00です。

入場料は大人19.50ユーロ、子供(5歳~14歳)15.50ユーロ、学生、シニア(55歳以上)17.50ユーロとちょっと高いですが、個人的には訪れる価値大で、大人から子供まで楽しめます。

 

TiME TRAVELのホームページ(日本語あり)

https://www.timetravel-vienna.at/

 

 

 

 

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