ヨーロッパ文化はキリスト教なくしては語れません。
キリスト教があったからこそ、絵画、音楽、建築など様々な分野が生まれてきました。
一言でキリスト教と言っても学問になってしまう複雑さがあります。
キリスト教には少なくとも2000年の歴史があるわけですから、ある意味では当たり前と言えるかもしれません。
クリスマスや復活祭などは重要なキリスト教と結びついた習慣ですね。
今日はそのキリスト教関連のPfingsten(プフィングステン)という祝日です。
Pfingsten(プフィングステン)は聖霊降臨祭、ペンテコステとも呼ばれ、イエスが復活し、その40日後にイエスは天に昇天、その10日後に再びイエスは弟子達の前に現れて様々な言語を伝えるという出来事があったことを祝う祭日です。
日本では"祭日"という表現はおそらく今でもあると思いますが、昭和23年、1948年に"国民の祝日に関する法律"が施行されて"祭日"はなくなり全て"祝日"となっていますが、ここでは宗教的行事ですので祭日と表現します。
復活祭が移動祝日(祭日)ですので、聖霊降臨祭も毎年日は違います。
今年2017年に関しては、復活祭は4月16日 (日)でした。その4月16日を1日目と数えて40日後の5月25日(木)がキリスト昇天祭 (Christ Himmelfahrt)でした。
その次の日から数えて10日後が今日である6月4日が聖霊降臨祭 (Pfingsten)です。
弟子たちが集まっていると、突然天から炎のような舌が現れ、1人1人の上に止まります。
すると弟子たちは精霊に満たされて、様々な国の言語を話し始めた・・・ということです。
これは新約聖書の"使徒言行録"の2章1節以降に見られます。
紀元後130年にはキリストのお祭りとしてすでに存在していたようです。
ペンテコステはギリシャ語で"50番目の日"を意味するペンテーコステーに由来しています。
これはユダヤ教においての過ぎ越しの祭りから50日後に祝われる"シャブオット"のギリシャ語訳ということです。
シャブオットはもともと春の収穫に感謝する農業祭でした。
復活祭もそうですが、ユダヤ教のお祭りをここでもキリスト教は受け継いでいたわけです。
こちらでは今日の日曜日(Pfingstsonntag)と明日の月曜日(Pfingstmontag)はお休みです。