仕事でもよく乗る大観覧車

ウィーンの街を象徴する物として有名な物がいくつもありますが、シュテファン大聖堂やシェーンブルン宮殿などは定番でしょうか。王宮のミヒャエル宮王宮庭園のモーツァルト像などもよく出てきます。

また名物の大観覧車も非常に有名です。大観覧車は仕事でも頻繁に御案内することがあり、以前はナイトツアーなどで毎晩訪れました。大観覧車からの街の夜景を楽しんで、その後ホイリゲに行くという内容です。

昼間の観光でも大観覧車が組み込まれていることもよくあります。

最近、企業の皆様と大観覧車を訪れました。

 

この大観覧車はプラター公園にあり、1897年イギリスの技師 Walter Basset によって作られました。最高点が約65m、ゴンドラの数は15台、一周約15分、材質は鉄、木、ガラスです。

 

当初作られた時には30台のゴンドラで始まりましたが第2次大戦で被害を受けた大観覧車は修復されますがそれからは安全性を考えて半分の15台となりました。

 

このゴンドラは一台20~25人まで乗ることができるとても大きなゴンドラです。

 

私は今まで、計24人で一台のゴンドラに乗ったことがありますが、現在では安全性のことも考えられ、一台12~15人までとなっています。

こちらでの名称はRIESENRAD (リーゼンラート)と呼ばれています。今年没後100年記念であるフランツ・ヨーゼフ1世即位50周年記念を念頭に作られ、当時世界最大規模の観覧車のひとつでした。

この大観覧車に乗る前に2002年から設置されているジオラマコーナーを通ります。そこではウィーンの歴史に沿っての展示が見られるようになっています。

 

この大観覧車は往年の映画「第三の男」にも非常に印象的に登場していて、今でも映画ファンの方にとっても是非乗りたい観覧車となっています。

映画「第三の男」は、1949年にウィーンで撮影され、キャロル・リード監督、オーソン・ウェルズとジョゼフ・コットンが主役として登場します。

オーソン・ウェルズが映画ではハリー・ライムという悪役で登場し、彼はペニシリンを水増しさせ、闇で儲けていて指名手配中になっていました。

 

そこへ長年の親友である、ジョゼフ・コットン(映画ではホリー・マーチンス)が親友に会うためにウィーンへやって来て、ハリーに会う・・・という話です。

この2人がウィーンで初めて再開するのがこの大観覧車でした。

この映画のラストシーンの並木道も印象的で映画ファンにとっては大変重要なスポットとなっています。

 


 

ゴンドラ内はこんな感じで、今年からゴンドラが徐々に新しくなっていきます。もちろん、オリジナルに忠実に行われています。上の写真は新しくなったゴンドラです。右の写真はその時御案内した一部の皆様です。

 


 

大観覧車に乗ると、ゆっくり回って行くのがよくわかります。また、他のお客さんが乗車する時には停止するので空中からの眺めをゆっくり楽しめます。左写真はこの観覧車の構造で、鉄の棒が複雑に絡み合っていますね。

大観覧車の直径は60.96m、鉄の総重量は430,05トンも使用されています。

右の写真はちょうど最高点に達した時に撮影したものです。

 

シュテファン大聖堂の塔に上って見られるウィーンの街並みも素敵ですが、この大観覧車からの街並みはパノラマに見られて素晴らしい眺めです。

 

 

 

 

 

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