私はオーストリア国家公認ガイドとして年間を通して様々な皆様にウィーンやオーストリアを御案内しています。
一般団体ツアー、視察ツアーや専門的なツアーなどの日本からオルガナイズされた団体ツアーや個人旅行ツアー、また私のこのホームページから直接申し込まれるお客様など日本全国津々浦々からウィーンにいらっしゃいます。
団体ツアーの場合は基本的に観光内容が事前にしっかり決まっていますが、個人旅行される方は時間や観光場所を自由に使えますからそういう意味では団体ツアーと個人旅行とは違いがありますね。
ウィーンはヨーロッパ文化が凝縮した奥深い街です。定番な観光ルートももちろん多いですが、様々なバリエーションで観光を組むことができますから、毎日同じルートや同じ内容で観光しているわけではありませんので観光内容も様々です。
さて、去年の暮にこのホームページからお申し込みを頂いたお客様とちょっとしたハイキングを楽しみました。
事前の打ち合わせで日帰りで楽しめる近郊へのハイキングということでウィーンの北の森のカーレンベルクへ行きました。
この日の朝の気温は-2℃、天気予報では晴れということで寒いですが気持ちのいいハイキングが期待できる日でした。中心のホテルから出発して地下鉄でハイリゲンシュタットまで行きましたが、そこからは全て徒歩でカーレンベルクを目指しました。ハイリゲンシュタット駅からヌスドルフまで行き、ちょっとドナウ河に逸れてドナウ運河の始まりを見て、ヌスドルフからベートーヴェンの遺書の家に立ち寄りました。その後ベートーヴェンの散歩道を経由してカーレンベルクへと上って行きました。
上の2枚の写真はその時にカーレンベルクに向かって撮影したものです。奥の方にテレビ塔が見えている山がカーレンベルクで、ここから結構離れています。途中はぶどう畑に入ることもでき、この時期でも長閑な光景です。
青空が気持ちを軽くしてくれます。オーストリアについて色々御案内しながら歩いて行きました。
カーレンベルクにはいくつかのルートがありますが、この日は途中ウィーンの森の雰囲気を味わって頂くため、ぶどう畑沿線から外れて少し遠回りをするルートを選びました。左上の写真のように舗装されていない道をずっと歩いて行きました。この界隈ですれ違う人はいませんでした。
期待通りカーレンベルクからの眺めは印象的でウィーンの街がハッキリと眺められました。
右の写真は13:40頃ですが、このカーレンベルクからの眺めは午前中よりも午後の方がいいんですね。
午前中は天気が良くてももやがかかっているように見えることが多いからです。
ここでお昼を食べて休憩をしてまた徒歩で降りて行きました。
帰りは行きとは違うルートで降りて行きました。ぶどう畑を前にしてウィーンの街並みが奥に広がっています。
右の写真は結構下って来た時です。
その後ベートーヴェンの散歩道の延長に出るルートをとって、ハイリゲンシュタット教会とその公園にある有名なベートーヴェン像を見てHohe Warteから路面電車でSchottentorまで戻り、そこから旧市街を歩いてホテルに到着しました。全ての移動距離は30km近くですが、歩いた距離は18kmぐらいでした。
では最後にこの時のカーレンベルクからの眺めを掲載します。