通常観光の中でベルヴェデーレ宮殿の上宮に入場してクリムトの世界を時間の中で見るパッケージツアーがまだまだ後を絶ちません。
シェーンブルン宮殿はまず入場間観光しますので、その後さらにベルヴェデーレ宮殿を入場して観光すれば時間的に非常にきつくなるわけです。
こちらは人件費が高いですから拘束時間がハッキリしています。
半日の市内観光で大きな博物館を2つも入れば当然ひとつひとつの場所の時間が短くなるわけですから、観光案内のクオリティーが下がるわけです。
その辺をちゃんとお客様に説明してツアーを販売して頂きたいものです。
さて、そのベルヴェデーレ宮殿の上宮にまたまたモダン芸術が登場しました。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=338x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i0c1e1b72d4e77f3d/version/1448441007/image.jpg)
例によって大理石の間に展示されています。
フレスコ画がとても印象的なこの大理石の間は2015年5月15日に国家条約締結60周年記念の大きなイヴェントがあった場所で、歴史的に重要な場所でもあります。
そこには5つの光の塔が一定間隔で配置されています。
それぞれの塔からは青、緑、赤、黄色などの色が一定時間に規則的についたり、消えたりしています。
これはÓlafur Elíasson(オラファー・エリアソン)という1967年にデンマークにコペンハーゲンに生まれたアイスランド人の芸術家によるものです。
"Five orientation lights"という作品で、1999年に発表されています。
自然現象や建造物に興味がある彼は、王立デンマーク芸術アカデミーで学び、設置場所に応じたインスタレーションが多いです。
日本でも数回展示会を行っています。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=260x10000:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i35db2d28dcfb59d7/version/1448440012/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=260x10000:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/if565143c77151adc/version/1448440020/image.jpg)
それぞれの塔の光は円形の中に納められ、そこから発せられた光は中の特別なレンズを通過していきます。
この原理はもともと"灯台"で発展していきました。
それぞれの光は大きな感覚で遠くを照らします。
光の色はもともと、色のコードを使用した通常の地図の代わりになるトスカーナ地方のでこぼこした地形のオリエンティールングでした。
光は外の隣接している庭の方までも届きます。
素材は鋼鉄で、色ガラスとハロゲンランプ、レンズが使用されています。
大きさは200cm x 70cm x 70cm です。
これは2016年の3月16日までここに展示されています。
以下も是非御覧下さい。
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示、ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 2,
ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 3, ベルヴェデーレ宮殿のモダンな展示 4も参照して下さい。