去年から今年にかけての冬はそんなに寒くなかったにもかかわらず、4月に入ってもあまり暖かくない日がまだまだ続いています。
1月~3月に咲く時期的に特徴的な花が多く咲くウィーンですが、今日はありふれた、しかし
この時期至る所で見られる花についてです。
ドイツ語ではDuftveilchen
(ドゥフトファイルヒェン)とか
Märzveilchen(メルツファイルヒェン)と呼ばれています。
学名ではViola odorata、日本語ではニオイスミレで、多年草で
スミレ科のスミレ属です。
スミレ科は約850種と数が多く、
その中でスミレ属は400種類を
占めるそうです。
ドイツ語の"Duft"は香り、匂いという意味で、甘い香りを放つことで知られています。
原産は南ヨーロッパですが、
中央ヨーロッパ全体に見られます。
よくかたまりで咲いています。
開花時期は3月~4月で、花の色は
たいてい濃い紫です。
稀に白、ピンクなどもあります。
高さは10cmぐらいで、葉は丸くてハート型に近く、根際から生える
特徴があります。
古代から存在し、中央ヨーロッパでは遅くても中世初期までには観賞用や薬効としても利用
されていました。
遠くから見ると色が似ているユキワリソウのようですが全く違います。
この時期公園や庭、ちょっとした茂みにたくさん見られます。
写真は2枚共3月26日の15:45頃撮影したものです。