今日は3月28日の土曜日で、明日から夏時間になります。
夜中の2時の時に、3時に変わります。
実際に夜中に起きて時計を1時間進めることはなく、事前に進めておきます。
1時間損することになります。この1時間は結構大きいですね・・・。
今年は去年と比べると復活祭は早く4月5日ですからもうすぐですね。
そのためシェーンブルン宮殿の復活祭市も今年は早く始まりました。
キリスト教では現在四旬節で、四旬節とは灰の水曜日から、イエス・キリストが磔になり
その後復活する前日までの時期で、伝統的には食事の節制、祝宴などの自制をし、祈り・
断食・慈善が基本となります。
この時期は復活祭の雰囲気が街中至る所に見られます。
復活祭はドイツ語でOSTERN(オステルン・・・いわゆるイースター)といいますが、
イエスが復活することを祝う宗教的には年間で一番重要な行事です。
復活祭については例年通りまた後日説明したいと思いますが、復活祭にはなくてはならないシンボル的なグッズ?!を見てみましょう。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=270x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i4440480d79084701/version/1427520532/image.jpg)
Osterhase(オスターハーゼ)
オスターハーゼは復活祭のうさぎです。
Osterhase(オスターハーゼ)が復活祭のシンボルになったのは、実はそんなに
古いことではなく、17世紀終わりからということです。それより前には存在していませんでした。
それまではうさぎではなく、こうのとり、にわとり、きつねがたまごを運んでくるという習慣はありました。
うさぎは春先にたくさんの子供をもうけます。それが"新しい生命"を象徴し、そこから
キリストの"復活"と結びつきました。
Osterei(オスターアイ)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=260x10000:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i5a8343d006227d9a/version/1427520666/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=260x10000:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i0f198dcd6170e2f5/version/1427520674/image.jpg)
たまごもうさぎと同様、新しい生命の象徴です。
このたまごは、前述したOsterhaseが持って来るということになっています。
現実にうさぎがたまごから生まれる
ということはないですし、うさぎがたまごを運んで来ることももちろんありません。
また、たまごには色が塗られていて、赤、青、緑、黄色といった一色だけの
たまごもあれば、カラフルなたまごもあり、スーパーなどでもゆでたまごとしてたくさん
売られています。
復活祭「たまごに色を塗る習慣」を参照して下さい
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=270x1024:format=jpg/path/s4e142077b197ce48/image/i6981a9e9a777951c/version/1427520735/image.jpg)
Palmkätzchen
(パルムケツヒェン)
Palmkätzchen (パルムケツヒェン)も、
花屋さんでは必ずこの時期には並んでいて、レストランやお店の中などにも飾られていたりします。
また上の左の写真のように、そのヤナギの枝にたまごがぶら下がっていることも多く
見かけます。
聖書にはイエス・キリストがロバに跨って
復活祭前の日曜日エルサレムに入城した時、人々はシュロ(ヤシ)を振りかざしてイエスを迎えました。
でもこちらヨーロッパの内陸ではヤシがありませんでした。
(現在ではいくらでも買えますし、南に行けばたくさんあります)
そこでいつしかネコヤナギが代わりに使われるようになり、家をネコヤナギで飾る習慣が
生まれたというわけです。
そのため本来であれば、Palmkätzchenではなく・・・パルムはヤシ、
Weidekätzchen(ヴァイデケツヒェン)ですね。Weideはヤナギです。
でもこちらではPalmkätzchenと呼ばれています。
ネコヤナギは蜂にとって春の最初の食べ物のひとつです。
そんなことから春の訪れ・・・同時に復活祭のシンボルとなっているわけです。
このような物がウィーンの街中至る所に見られます。これらを見ると誰でも"復活祭"を思うわけで、地元では当たり前の様に生活に浸透しています。