かつての帝国の都ウィーンにはたくさんの留学生がいます。
音楽の都ですから音楽を学ぼうとする人は世界中から集まって来ますが、音楽が全てではありません。美術、建築、ドイツ文学、経済、医学・・・など様々な分野での学生がいます。
私自身も日本で社会人を経験した後、ウィーンで学生をやりましたが、オーストリアで
学ぶオーストリア国籍ではない学生数が74.000人から91.000人とここ5年ぐらいでかなり
上昇しています。
ちょっとその辺を見てみましょう。
※Team Stronach からの統計
国 |
学生数 |
増加率 |
ドイツ |
35.701 |
+32.0% |
イタリア |
10.192 |
+6.5% |
トルコ |
4.207 |
+24.1% |
ボスニア |
3.117 |
-4.2% |
ハンガリー |
2.825 |
+46.4% |
クロアチア |
2.582 |
+30.8% |
ブルガリア |
2.186 |
+30.7% |
セルビア |
2.112 |
+20.8% |
ルーマニア |
2.039 |
+41.0% |
ポーランド |
1.894 |
-8.5% |
スロヴァキア |
1.885 |
+0.4% |
ロシア |
1.419 |
+70.1% |
ウクライナ |
1.374 |
+40.2% |
イラン |
1.284 |
+54.7% |
中国 |
1.239 |
-22.4% |
スロヴェニア |
1.062 |
+15.4% |
チェコ |
854 |
+3.3% |
スペイン |
813 |
+34.4% |
フランス |
759 |
+22.2% |
ギリシャ |
650 |
+60.9% |
コソヴォ |
561 |
+236% |
同じドイツ語圏ということで圧倒的にドイツからの学生が多いです。
その他は旧共産圏(旧東ヨーロッパ)からが非常に多いことがわかります。
これは国の政治的事情や環境がかなり影響していると思われます。
物価が高い経済国で学んで将来に生かそうということでしょうか。
外国人学生の増加率は22.8%です。
この外国人学生の28%はそのままオーストリアに残りたいそうです。
私はウィーンが好きでオーストリアに結果的に残った1人ですが、このオーストリアの魅力を知ればここにずっと居たくなる気持ちは本当によくわかります。