観光中にパスポートを盗まれてしまった・・・紛失してしまった・・・
背負っていたリュックから知らない間に取られたとか、朝食中にバックを椅子に掛けておいてそこから盗まれた・・・このような話は残念ながら聞きます。
ツアーの場合は観光中にガイドや添乗員さんもいますので、私に関しては観光中に盗難に遭遇したことは未だかつてありませんが、フリータイム中など個人で行動される時に起こってしまいます。
パスポートが無ければオーストリアから出られませんし、日本にも帰れませんので、ウィーンの日本大使館に行って、パスポートの再発給をすることになります。
しかし2025年3月24日よりパスポートは国内集中作成になりましたから再発給までに4週間はかかります。
オーストリアに居住している方は別として、旅行者の方が4週間も居られませんから、日本へ帰国するための渡航書、もしくは緊急パスポートを発給してもらう必要があります。
緊急パスポート(帰国のための渡航書)と渡航証明(レセパセ)は、どちらもパスポートに代わる渡航文書ですが、用途と有効範囲が異なります。
緊急パスポートは、緊急に帰国する必要がある場合に、パスポートに代わるものとして発行され、日本へ帰国した時点で効力を失います。
一方、渡航証明は、緊急帰国だけでなく、渡航の目的や場所によって、有効範囲が限定されることがあります。
緊急パスポートは例えばオランダなどそれぞれの国の事情によって受け入れていない国もあるので、どういう経路で日本に帰国するかで使えない場合もあります。
(この記事の最後に現時点での緊急パスポートの受け入れ国リストをダウンロード出来ます)
一般的なのは渡航証明ですね。
これを取るためには以下のものが必要です。
<必要書類>
1 紛失一般旅券等届書(来館時に記入またはダウンロード申請書を利用)
消せるボールペンは使用しないでください。黒色でご記入ください。
2 渡航書申請書(来館時に記入)
消せるボールペンは使用しないでください。黒色でご記入ください。
3 警察等発行の盗難・紛失証明書
4 6か月以内に発行された戸籍謄本、または3か月以内に発行された「戸籍電子証明書提供用識別符号」
5 写真2枚(カラー、黒白どちらでも可)
○IC旅券申請用写真の規格にご注意ください「パスポート申請用写真の規格について」をご覧ください。
6 帰りの航空券または航空券予約証明書
2025年3月24日よりパスポートの再発給や渡航証明申請においてマイナンバーカードと紐づけされているマイナポータルから戸籍電子証明提供用識別符号が分かれば戸籍謄本の提出をする必要がなくなりました。
以下ウィーン日本大使館より
3月24日(月)から、新規発給、記載事項に変更がある場合等のパスポート(旅券)及び戸籍謄本の提出を必要とする証明(出生証明、婚姻証明等)を申請する際、紙の戸籍謄本に代わり、日本の市町村窓口やマイナポータル上で取得した「戸籍電子証明書提供用識別符号」(以下、「符号」)を提示いただくことが可能となります。本運用により、日本から紙の戸籍謄本原本を取り寄せる負担の軽減が期待されます。
1.3月24日(月)より、当館では申請者が当館に提出する「符号」で戸籍電子証明書(電子的に戸籍情報を証明したもの)を確認することが可能となります。これにより戸籍謄本原本の提出を必要とするパスポート(旅券)の新規申請や婚姻証明などにおいて、紙の戸籍謄本の原本提出が不要になります(従来どおり、紙の戸籍謄本での提出も可能です)。
※「戸籍電子証明書提供用識別符号」は、行政機関が戸籍電子証明書の内容を確認するためのパスワード(16桁の数字、有効期間3か月)です。マイナポータル上(無料)又は市町村窓口(有料)で取得ができます。「符号」の取得に関する詳細は各市町村のHP等でご確認ください。
※行政手続における戸籍電子証明書の利用について(法務省)
https://www.moj.go.jp/content/001434764.pdf
※マイナポータル上での「符号」の取得方法は、以下のサイトを参照してください。
https://img.myna.go.jp/manual/03-10/0236.html
旅行者の方はパスポートを紛失した場合は渡航証明が一般的だと思います。
ツアーの場合グループの皆さんは翌日やその日の午後ハンガリーやチェコ、スロヴァキアに移動することが多いですから、パスポートがなくなればウィーンに居残りしなければならず、渡航証明や緊急パスポートを取ることになりますが、帰国のフライトや現地アシスタントなども含めて必要経費は全て個人負担になってしまいますからかなりの額になってしまいます。
ツアーの行程によってはウィーンが最後の観光地で翌日帰国する場合や数日後プラハやブダペスから帰国する場合など様々です。
運良くグループに合流出来て本来のツアーに含まれているフライトで帰国出来る場合もあれば、一足先に帰国することも多々あります。
残りの滞在日数と照らし合わせていっそのことホテルは自己負担になりますがウィーンで連泊してグループに合流した方が新たに航空券を買わなくていい分安く上がるかもしれません。
いずれにしても被害に遇わないのが一番ですから、旅の思い出に傷がつかないように気を付けて楽しんで下さい。