ウィーンによく見られるこの時期の花 462(ニセアカシア)

先週は昨日まで時折強い雨が降っては止んでと不安定な天気が続いていました。

朝からずっと曇りで、一時的に雲が切れて少し明るくなったり、でもすぐに雨が降り出したりと・・・午後17:00頃から青空が出始めてそれまでの天気が嘘のようでした。

しかし今日から晴れマークも毎日見られ、明日から日中の気温も20℃を超えるようです。

今日はウィーンにこの時期至る所に見られる花をお届けします。

 

 

これはドイツ語でGewöhnliche Robinie (ゲヴェーンリヒェ・ロビーニエ)、

学名でRobinia pseudoacacia、日本語ではニセアカシアです。

ハリエンジュとも呼ばれているでしょうか。

 

マメ科のハリエンジュ属で、落葉高木です。

原産は北アメリカ東部で、日本には明治5年に渡来しました。

ニセアカシアはヨーロッパを始め、色々な所に移植されてオーストリアでも様々な所で見ることができ、街路樹として植えられていたり、山地で野生化しているものもたくさんあります。

 

 

高さは25mぐらいになり、開花時期は5月~6月です。

白い花がとにかくたくさんぶら下がっていて、フジのように見えます。

ウィーンの街中の公園に必ずと言っていい程植えられていますし、前述したように街路樹としても多くの場所で見られます。

地下鉄に乗っていると、背丈が高いので遠くからでも車内からでもたくさん見ることができます。

 

花全体の大きさは15cm~20cmぐらいでしょうか。

ひとつの花は2cmぐらいでいい香りを放ちます。

葉は3cmぐらいの大きさで、楕円形をしていて、鳥の羽のように左右にいくつも並んでいるので、花が咲いてなくてもそれとわかります。

花が咲いた後に、5つぶほどの豆が入った5cm~15cmぐらいの長さの鞘(さや)がぶらさがります。

 

写真は2025年5月15日16:15頃、自宅近所で撮影したものです。