ウィーンによく見られるこの時期の花 459(アカバナサンザシ)

ウィーンは初夏のような陽気で、日中の気温が昨日は28℃、今日は今年初めての30℃になりそうです。

開放感漂ういい陽気です。

しかし来週の月曜日から15℃ぐらいも下がって雨の予報になっていますね。

 

今日はシェーンブルン宮殿に毎年見られるこの時期の印象的な花をお届けします。

 

 

こちらはドイツ語では、Rotdorn (ロートドルン)、

学名でCrataegus laevigata ‚Paul’s Scarlet‘ + Punicea + Punicea Flore Pleno、

日本語ではセイヨウサンザシとかアカバナサンザシと呼んでいいと思います。

バラ科のサンザシ属です。

 

ヨーロッパから北アフリカにかけての標高1000mぐらいまでの所に見られ、ローム土壌(粘土質の高い土壌)を好みます。

セイヨウサンザシはかなり深く根づき、低木もあれば、10mぐらいまでの高い木もあります。

 

写真は毎年綺麗に花を咲かせるシェーンブルン宮殿のアカバナサンザシです。

メインの入り口から入ると、宮殿を正面に見て、左右に多く植えられていて、ピンクの濃い綺麗な色の花を咲かせます。

シェーンブルン宮殿の黄色、空の青、そしてこのアカバナサンザシの濃いピンクのまさに色の3原色はヴェネツィア派の絵画を思わせ、年間を通してこの時期にしか見ることができないものです。

 

開花時期は通常5~6月で、一重咲き、八重咲きで、濃いピンク色ですが、桃色、紅色もあります。

小さいピンク色の花がまとまっていくつも咲いていて、そのかたまりがたくさんあります。

拡大した写真を見るとそのかたまりはアジサイのような雰囲気ですが、アジサイよりも遥かに小さく、それぞれの花が細かいです。

アカバナサンザシの多くはこちらでは観賞用として人気があり、散歩をしていると庭や公園に多く植えられているのがわかります。

 

2025年5月1日10:45の撮影です。


 

こちらはうちの庭に咲いているアカバナサンザシで、2025年4月30日14:00頃に撮影したものです。

うちのアカバナサンザシは年々、花が多くなっていて、背丈もかなり高くなっていて、2階の窓を越えて生育しています。