ウィーンの街を歩くと分かりますが、日本とは違ってそこらじゅう路駐だらけですね。
ウィーンはヨーロッパの街では車の所持率がかなり高いと言われています。
お客様からも「ものすごい路駐の状況ですね」とか「こちらは路駐が許可されているのですか」という質問がよくあります。
ウィーンの生活に慣れてしまうと当たり前ですが、日本で路駐をすればすぐにレッカー移動でしょう。
ウィーンではどの建物の中にもたいてい中庭空間が存在しますが、中庭はまず公の駐車場になっていることはほとんどありませんから、路駐が基本となっています。
場所によっては住人が月極で使える専用の地下ガレージなどがある集合住宅もありますが、路駐が圧倒的に多いですね。
ウィーンでの路駐は2022年3月から23区全ての区がKurzparkzoneになっています。
これは決められた時間内で路駐は全て有料になります。
今日は車に関して街中でのちょっとした光景をお届けします。
こちらは国立オペラの裏側にあるホテルザッハーの目の前です。
立派なフェラーリが止まっていますが、ちょうど罰金を切られている光景です。
私はこの時ホテルザッハーで仕事をしていて、このフェラーリが横付けされたのも見ていました。
思いっきり目立つ赤のフェラーリが止まっているこの場所で、通り係の人が立ち止まって車内を覗いたり、写真を撮ったりしていました。
それからどのくらい時が経ったでしょうか・・・
外に出てみるとまだフェラーリが止まっていて、このホテルで食事をしているのか、仕事で来ているかは分かりませんが、ホテルの宿泊客ではないということは知っていました。
フェラーリはやっぱり赤がいいよね・・・なんて呑気に考えていたら、ウィーン市の係が向こう側から現れてフェラーリの前に止まり、端末と照らし合わせてすぐに罰金を切り始めました。
私もそこにいたので係に「フェラーリの罰金・・・クールじゃないですか」なんて話しかけたら、係は笑いながら「いい車だよね、でも違法駐車だから取り締まらないとね」と言いました。
係はウィーン市の職員で、警察ではないです。
警察が罰金を切る時には道路交通法違反の時で、ウィーン市職員の場合は冒頭でお話ししたKurzparkzoneやそれに関する規則を違反した場合に罰金を切ります。
この時の罰金額は36ユーロでした。