ウィーンによく見られるこの時期の花 447(モクゲンジ)

一昨日の日曜日までは暑かったですね。

日中29℃で日差しも強く夏でした。

反面一時的な雨も局地的に降り、ウィーンにしてはかなり湿気が強いかなと思いました。

日本からの皆さんにこれでもウィーンでは結構湿気が強いんですよと言ったら皆さん驚いていました。

昨日から予報通り雨になり、気温がかなり下がっています。

先週と比べたら今週は涼しいですね。

 

さて、今日はこの時期ウィーンの至る所に見られる黄色い花です。

 

 

こちらはドイツ語でBlasenesche(ブラーゼンエッシェ)とかBlasenbaum (ブラーゼンバウム)とも呼ばれ、

学名でKoelreuteria paniculata、日本語ではモクゲンジです。

ムクロジ科のモクゲンジ属で、落葉高木です。

 

原産は南東アジアで、おそらく中国かもしれませんが、日本でも日本海側に見られるそうです。

背丈も高く、黄色い花をたくさん咲かせるので、遠くから見てもハッキリわかり、この咲いている花が限られている時期で、かなりの存在感を示しています。

 

 

 

開花時期は6月中旬~7月ですが、今年はどの花も半月~ひと月は開花が早いですね。

花は1cmぐらいの幅で50cmぐらいの円錐状に黄色い花をたくさんつけます。

高さは15mぐらいまでで遠くからでも十分目立ち、ものによっては枝が横の方に伸びているのもあり、全体で見える形は不揃いであることが多いです。

葉は20~35cmぐらいでしょうか。


花が咲いた後には、袋のような実がたくさん見られます。

モクゲンジは中央ヨーロッパに1750年に原産地から入って来ました。

本来暖かい気候に適しているにも関わらず、こちらヨーロッパの冬にも十分耐えられます。

ムクロジ科は2000種類以上あるようですが、このモクゲンジだけが唯一中央ヨーロッパで観賞用として用いられています。

 

ウィーンの街中ではこのモクゲンジが観賞用として広場、公園、街路樹など多くの所で見ることができます。

写真は2024年6月8日 12:10頃、国立オペラ座近くで撮影しました。