車を運転する人であれば "押しがけ" を知っている人は多いと思います。
押しがけとは一般的にマニュアル車でバッテリーが上がってエンジンがかからなくなった時の非常手段として行うものです。
ブースターケーブルを介して他の車から電気を供給してもらうのではなく、人力でクルマを押してエンジンをかけるわけですね。
先日ウィーンの街中で偶然押しがけをしている場面を目撃しました。
自分も人生の中で2度押しがけをしたことがあります。
最初は二十歳ぐらいだったか、高校の友達と富士山方面へ初日の出を見に行った帰りに起こりました。
自分が車を運転していて、国道20号線の大垂水峠(おおだるみとうげ)を通過した辺りでエンストしてしまい、エンジンがかからなくなりました。
路上で友達3人に後ろから車を押してもらい、自分は運転席でハンドルを握っていました。
この時はギアを2速か3速に入れ、クラッチペダルを踏んだ状態でちょっと動き始め、クラッチを繋いで一発でエンジンがかかりました。
2度目は自分が押す立場で、友達の車を押しました。
今、思い出しましたが、ウィーンでも見知らぬ人がエンストしていて、たまたま近くを通りかかって一緒に車を押したことがありました。
今の日本はAT車が普及しているので、押しがけは無理だと思いますが、こちらはマニュアル車が多いので、今まで数回街中で押しがけの光景に遭遇しました。
こちらは大きな道路で信号待ちをしている時、対向車線側で押しがけをしている光景を目にしました。
信号待ちでかなり多くの車が止まっていたので、みんな車の中からこの光景を見ていたのではないかと思います。
この時は押している人は1人ですね。
ある程度の力を加えて車が動き出せば普通車であれば1人でも問題ないと思います。
日本で押しがけはもう見られないのではないでしょうか。