ウィーンによく見られるこの時期の花 444(マロニエ)

もうこのAprilwetter...いい加減にして欲しいですね。

曇りと雨の繰り返しです。

街並みも暗く見えてしまいますよね。

昨日の午前中の観光では傘が必要でしたが、午後遅くから雲が徐々になくなり、18:00頃には青空が広がったウィーンです。

今日から晴れ、気温も高くなりますね。

これからウィーンの森の観光なので、素敵な景色が見られそうです。

 

さて、今日は毎年この時期にウィーンの街中の至る所に見られるマロニエです。

この時期と書きましたが、マロニエも今年は早く開花しました。

 

 

マロニエはドイツ語でGewöhnliche Rosskastanie、学名ではAesculus hippocastanum、

日本語ではマロニエ、セイヨウトチノキとも言われている大型の落葉樹です。

トチノキ科、トチノキ属です。

ウィーンではオーソドックスな白のマロニエもあれば赤のマロニエも多くあり、この白と赤のコントラストがとても素敵です。

 

 

 

原産はバルカン半島と言われ、中央ヨーロッパに非常に多く分布しています。

ウィーンの街にも至る所に見られ、並木道などでも素敵な演出をしてくれます。

開花時期は4月中旬~5月、高さは30mを超えるものもあり、樹齢は300年を超えることもあるそうです。

7cm~20cmぐらい葉柄(ようへい)を持ち、二等辺三角形状に多くの花を咲かせます。

花が咲いている部分の長さは10cm~30cmぐらいでしょうか。

花の数は20~50ぐらいで、小花です。

 

 

 

赤のマロニエは学名では、Aesculus x carnea で、北アメリカ原産のアカバナトチノキと通常の白のセイヨウトチノキをかけ合せたもので、ベニバナトチノキとも呼ばれています。

白と赤のマロニエを同時に見るとコントラストがとても綺麗で、街の雰囲気も春から初夏です。

 

マロニエの花が咲き始めると花弁には黄色の斑点が見られますが、受粉が終わるとその斑点は赤色に変わります。

セイヨウトチノキはウィーンの3大街路樹のひとつで、この時期至る所に見られます。

 

白のマロニエは2024年4月17日13:00頃、赤のマロニエは2024年4月17日14:00頃、共にシェーンブルン宮殿で撮影したものです。