Burg Forchtenstein (フォルヒテンシュテイン城)

オーストリアは8月1日より陽性者の隔離もなくなり、感染していても健康と感じられればFFP2マスク着用で出歩くことも、仕事もできるようになっています。

コロナウィルスとの共存という空気が強くなっていますね。

今年の夏は観光客は以前のようにまだまだ戻って来ていないものの、多くの人が色々な所へ出かけています。

うちも今年の夏はザルツカンマーグートを始め、かなり色々な所に出かけています。

最近家族でブルゲンラント州にある知られたお城とそのそばにある爬虫類博物館に行ってきました。

今日はそのお城を少し紹介します。

 

ブルゲンラント州は1921年にオーストリアに組み込まれたかつてのハンガリー領だった所で、ウィーンから南東に位置したアイゼンシュタットを州都とする細長い州です。

この州とNiederösterreichの境にあるロサーリエン山脈のふもとにあるちょっとした小高い所に右の写真に見えるようにフォルヒテンシュタイン城が立っています。

ここに近づくときに下からのこのお城の眺めはかなり印象的です。

Burgenland州で重要なこのお城はハンガリーの大貴族エスターハーズィー家によるもので、元々14世紀にGrafen von Mattersdorf-Forchtensteinによって建てられました。

1450年頃に彼が亡くなり、ハプスブルク家が約170年所有します。

この期間はあまりお城に変化はありませんでした。

1622年Nikolaus Esterházyは皇帝フェルディナント2世からこの城を入手し、かなり荒れていたこの城を要塞に改築させ、17世紀半ばにその息子Paulもここを拡張しました。

現在のお城の姿は大きく拡張された当時の時代からバロック様式と言ってもいいのかもしれません。

Paulが亡くなるとこのお城の利用目的がエスターハーズィー家の武器、様々な資料、時計などの工芸品などを収める場所に変わります。

第2次世界大戦後の4カ国占領時代の時も、収集品は秘密のルートからしか入れない所に保管されていたため、発見されず当時のまま残されています。

現在アイゼンシュタットにあるエスターハーズィー城と同様に、エスターハーズィー家のプライベート財団が管理していて、博物館として一般公開されています。

 

 

 

入り口は当時の濠を渡って、ルネッサンス様式の門から入りここをくぐった左側にショップと窓口があり、ガイドツアーに参加しなくても個人で見学ができます。

右は年1度だけ入ることができる塔が見える中庭です。



 

博物館としての公開スペースは2階と1階で、少しハプスブルク家も登場しますが、ほぼエスターハーズィー家がテーマとなります。

工芸品が非常に充実していて、当時のお城の建築など綺麗に保存されています。

部屋も非常に多くあります。

エスターハージー家の祖先のギャラリーと彼らが集めた豪華な銀製家具などのコレクション、

ハプスブルク家側につきオスマントルコと戦った時のトルコ・コレクション、

エスターハーズィー家の宝物館、武器コレクションなど豊富です。

 

 

Burgenlandはアルプス山脈が横たわってないので、高い山はなく平地が多く、ワイン産業も盛んな地域です。

ハンガリー領だったこともあり、オーストリアにありながらもマジャール的な空気を感じ、見所も非常に多いです。

オーストリアに何回も来られているオーストリアファンの方にはお勧めしたい地域です。

 

Burgenlandと言うドイツ語はBurg ”城”と、Land ”国”、そのBurgが複数形になるとBurgen(ブルゲン)になるので、日本語に直訳すると「城の多い国(州)」と思われている方が多いと思いますが、Burgenlandの名前の由来はそうではありません。

 

 

 

 

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