ウィーンによく見られるこの時期の花 331(アンズ)

4月1日より4度目のロックダウンになっているウィーンです。4月6日にはロックダウンが4月18日まで延長されました。

去年に引き続きコロナ禍での復活祭を迎えました。

今年は4月4日がOstern・・・復活祭で、その前の週はOsterferien(復活祭休暇)だったのですが、たいていの人はどこにも出かけない静かな復活祭を迎えたはずです。

 

さて、今日お届けする花は街中ではあまり見ることができないものですが、地元では有名です。

 

こちらは杏子(アンズ)の花です。

アンズと言うとドイツ語ではAprikose(アプリコーゼ)・・・と普通言われていますが、(日本でもアプリコットとも呼ばれていますね)オーストリアではMarillen(マリーレン)と呼ばれ、Aprikoseと呼んでいる人はいません。

そう、オーストリアではアンズは絶対にMarillenなんです。

学名ではPrunus armeniaca、バラ科のサクラ属の落葉小高木です。

アンズの花は一見すると梅の花のように見えますね。

梅はPrunus mumeで英語ではJapanese apricotです。同じ"purunus"でバラ科サクラ属ですから似ていて当然なんですね。

 

 

開花時期は4月初旬ぐらいが一般的です。

花を咲かせている期間が10日前後で短いです。

高さは6mぐらい、稀に10mを超えることもあり、花は白っぽい薄い紅色的で花弁は5枚、花の大きさは2~3cmぐらいでしょうか。

原産は古代にはアルメニア界隈でも知られていたのでその辺りと思われている説や中国北部という説もあるようです。

花が散るとそこから6月頃にかけて実がなり始め、最初は薄い緑色、熟して来ると明るいオレンジ色になります。

実の大きさは3cm~4cmぐらいでしょうか。

 

このアンズの実からジャムやリキュールなどが作られるわけで、ドナウ河の最も美しいヴァッハウ渓谷はアンズの名産地です。

ウメの実は熟しても甘みが生じず、種と果肉はくっついていますが、アンズは甘みが生まれ、種と果肉が容易に離れます。

 

 

今日ここに紹介した写真は全てうちの庭に植えてある今年の10月で12年になるアンズです。

家の2階の窓から見ても、アンズの方が高くなりました。

2021年3月31日16:45頃の撮影です。

毎年この時期に綺麗な花を咲かせてくれます。

その後たくさんの実がなり、毎年大豊作です。

アンズのジャムにしたり直接食べたりと・・・自分で言うのもおかしいですが、本当、ヴァッハウ渓谷のアンズよりも美味しいです。(笑)

3年前にはうちのアンズの実を使って自家製梅酒を作ってみました。

まだ実が熟さない緑色の時に収穫して、半年以上も漬けて去年のクリスマス時期に飲み始めました。

非常にいい出来だったのでまた作ります。

 

アンズはウィーンの街中で見ることはあまりないと思いますが、民家の庭などに非常に多く見られ、とてもポピュラーです。

 

 

 

 

 

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