ウィーンによく見られるこの時期の花 311(セイヨウボダイジュ)

今年のウィーンは不安定な天気になる日が多いです。

実際天気予報には晴れと雨のマークが同日に見られる日が多く、湿気もウィーンにしては強く感じられます。

本来梅雨というものはない西岸海洋性という気候区分ですが、地球温暖化の影響もあってか明らかに気候の性格が変わってきています。

ウィーンは6月13日に今年初めて日中の気温が30℃に達しました。

 

さて、今日はウィーンの3大街路樹のひとつであるセイヨウボダイジュをお届けします。

 

ボダイジュはドイツ語では、Linde (リンデ),

学名ではTilia です。

シナノキ科のシナノキ属で、落葉高木です。

 

ボダイジュは45種類ぐらいあるそうですが、

Sommer Linde (ナツボダイジュ)・・・

Tilia platyphyllos

Winter Linde (フユボダイジュ)・・・

Tilia cordata

Silber Linde  (ギンヨウボダイジュ)・・・Tilia tomentosa

などがよく見られます。

ナツボダイジュはセイヨウボダイジュとも言われています。

 

 

ボダイジュは中国が原産ですが、ナツボダイジュはヨーロッパ中央、南部が原産で、フユボダイジュも同じくヨーロッパ原産です。

開花時期は6月で、高さは15m~40mぐらいで花の色は黄色っぽい白でとてもいい香りです。

葉はハート型をしていて7cm~12cmぐらいでしょうか。

薄い緑の細長い葉が出てそこから実のようなつぼみが出てそれが開いて黄色っぽい細かい花がたくさん咲きます。

細長い葉と書きましたが、実際には細長い葉から実までの部分がボダイジュの「花」となっています。

遠くから見ると緑と黄色の2色が混ざったように見えます。

 



 

ナツボダイジュとフユボダイジュの違いのひとつは、花を咲かせる実の数が違っていて、夏ボダイジュは一枚から2~6個、冬ボダイジュは4~12個あります。

 

写真は2020年611日15:15頃、家の近所で撮影したものです。

実の数から言っておそらくフユボダイジュか、セイヨウシナノキでしょうか。

セイヨウシナノキはドイツ語ではHolländische Linde・・・学名でTilia × europaeaと呼ばれ、ナツボダイジュとフユボダイジュの自然交配種で、ヨーロッパでは古くから植えられていて、街路樹や公園などに多く見られます。

 

 

 

 

 

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