オーストリアで生活をしていると、何気なく興味を引く標識が多く立てられています。
このコーナーでもおもしろい標識、乗馬禁止、サラマンダ―注意、自転車禁止、公園にある禁止標識、そり禁止標識、馬車禁止標識、公園にある電車注意標識など多くを話題にしていますが、今日は野生動物に対しての注意を促す標識です。
こちらはウィーン境界線からちょっとだけ離れたNiederösterreichにあるGerasdorfの一角で、この辺りは地元のサッカーチームのグラウンドや乗馬スペース、自然の池などがあるちょっとリゾート的な空気が漂い、多くの人が散歩をしています。
この舗装された通りは車は30km/hで走り、自転車や歩行者が多く通ります。
ここに注意を促す標識が右側に見られるように立てられいて、そこに描かれているのはZieselです。
ここから400mの区間はZieselに注意をして下さいということですね。
"Ziesel"(ツィーゼル)はこちらで言われているドイツ語で、学名ではSpermophilus、日本語だとジリスと訳されていますが厳密には違うと思います。ドイツ語のErdhörnchen (Xerinae)がジリスだと思いますが、ZieselはこのErdhörnchenからの交配種でユーラシアには15種類ほどが確認されています。
大きさは13cm~40cm(シッポの長さは除く)ぐらい、シッポ自体は4cm~25cmぐらい、体重は85g~1kgぐらいで、体の上の部分は茶色、灰色がほとんどで、下の部分は白です。
Zieselは地面に多くの穴を作り、それらがまるで迷路のように地下で繋がっていて、夜や冬の間は地面の中で生活します。
天気のいい時には穴から出て来て、かなりの速さで動いたり、日光浴などをしています。
Zieselはとても人気があります。
この辺りはZieselが多くいるので、この道路を横切ることもあります。
そこでこの標識が立てられいるわけですね。