7月に入って休暇シーズンに突入しました。
ウィーンは学校が6月28日に終わったので、その日の午後から休暇に出かける人も多いです。
こちらは9月が新年度ですから、6月は年度末です。
地元ではこの時期の当たり前の光景となった工事が至る所に見られます。
皆さんがバカンスに出かけるので、交通量も少なくなる・・・待っていたかのように道路工事などが多くなります。
道路工事以外でも例えば地下鉄4号線(U4)のモダン化は地元だけでなく、観光客にも大きな影響が出ています。
さて、今日も花をテーマにします。
前回はノウゼンカズラを紹介しましたが、今日の花も多くの所で見ることができます。
こちらはドイツ語で
Seidenbaum(ザイデンバウム),
学名ではAlbizia julibrissin、
日本語ではネムノキです。
マメ科でネムノキ属の落葉高木です。
ヨーロッパには18世紀に、フィレンツェ出身のAlbizziによってもたらされましたので、彼の名が学名になっています。
日本では本州から沖縄にかけて見られるそうで、四国、九州などで自生しているのもあります。
またイランから東中国にかけても広く分布しています。
ネムノキ属は熱帯地域に150種類ほど分布しているそうですが、特にこのネムノキは耐寒性があり、温帯地域でも広く栽培され、-15℃ぐらいまで大丈夫だそうです。
高さは6m~10mぐらいになりま、芽吹くのは比較的遅いですが、他の木と比べると成長は速いです。
幹はほぼ真っすぐですが、そこから上はかなりランダムに枝分かれして個性あるシルエットになります。
そのため葉の部分は広がっているのもあれば狭いものもあります。
日当たりのいい所に多く植えられています。
開花時期は6月~8月で、薄い紅色の花が枝先に10数個集まって咲きます。長く伸びた糸状のものは雄しべです。
桃のような甘い香りがします。
葉は20cm~30cmとかなり長く、オジギソウの葉によく似ています。
オジギソウは触ると葉を閉じますが、ネムノキは夜になると自ら葉を閉じます。
そこからネムノキと言われています。
花が咲いた後には7cm~12cmぐらいの豆果をつけます。
こちらでは観賞用としてよく植えられています。
写真は2019年6月29日 16:15頃、ヒルシュシュテッテンの花壇庭園で撮影しました。