去年2018年9月1日付で、地下鉄6号線 (U6) 車内、物を食べることが禁止となったことを紹介しました。
本日2019年1月15日より、U6だけではなく地下鉄全線の車内で物を食べることが禁止となりました。
今日はそのことについてちょっとまとめておきます。
オーストリアではインスブルック、クラーゲンフルトやブレゲンツも何年も前から、車内で物を食べることを禁止していることを強調しています。
食べ物の匂いが車内に充満するだけではなく、車両を清潔に利用することも重要なテーマとなっています。
ウィーン市交通局は、去年7月終りから8月半ばにかけてこのテーマに関して50.000人以上の利用客にアンケート調査を行い、車内で物を食べることに反対する割合が90%を超える圧倒的な数字となりました。
右の写真は最近新しくなった車内のマナー啓発シールです。
上から喫煙禁止、食べることの禁止、アルコール禁止、犬は口輪を着用ということですね。
因みにアルコールはずいぶん前から禁止されています。
ウィーン市交通局によれば、リンゴ、ソーセージ、チョコレートなども禁止という意図がありますが、ガムはOKです。
食べ物の匂いよりも、これは車内を清潔に保って欲しいという意図の方が強いでしょう。
食べ物禁止には年齢は関係なく、地下鉄利用客全てに該当するということです。
乳児や幼児はどうなるのか・・・ウィーン市交通局によれば、例えば小さい子からクロワッサンを取ろうとは思いませんとコメントしています。
つまり、小さい子が意図的に車内を汚すことはないですし、大人が付き添っていますからね。
小さい子にはもちろん配慮をしますということです。
現時点では罰金はありません。
ウィーン市交通局は"罰金"を導入することなく、うまく社会に浸透すればいいと楽観的に考えているようです。
車内での一般的な飲み物はアルコール以外はOKで、ホームでの飲食もOKです。